俺の押し入れはダンジョンとミステリー商店!?〜現実世界にダンジョンができたけどミステリー商店を使って無双したい〜

はしまき

プロローグ

 俺─────橋本優輝はしもとゆうきは金がない。

 そう、とことん貧乏なのだ。

 俺が12歳の誕生日、親父が持病で亡くなり突然母子家庭になった。

 親父が死んでから5年経ち俺も17歳になり母さんと15歳の妹のかえでと3人で暮らしているいる。

 親父が死んだ時、保険金は貰えたが親父の入院費の借金返済と今までの生活費でほとんど使い今は母さんがパート、俺がバイトをして、市営住宅でなんとか生活している。

 金はないが、俺を慕ってくれているかえでのことを考えれば苦痛ではない。


 そんなある日──


「優輝、帰ろうぜー」

「オッケー、すぐ行く達也」


 クラスメイトで親友の川上達也かわかみたつやとバイトを終えて家に帰る。


「お帰り、お兄ちゃん!」

「おかえりなさい、優輝」

「ただいま母さん、楓」


 いつも通り帰宅し、食事をとり、部屋に戻る。


「なんだこれ?」


 そう、全てがいつも通りだった。

 それが現れるまでは。

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