ベートーヴェン

楽聖がくせいの 寝床ねどこもありや ヘ長調ちょうちょう


<解説>


 楽聖ベートーヴェンがいちばん好んだ調は、意外にもというか、ヘ長調らしいです。


 交響曲第6番「田園」や同第8番など、温和なイメージのある調で、あらあらしい気性きしょうの――これもイメージですが――ベートーヴェン先生とは一見、対照的に感じます。


 先生にとりヘ長調は、自分のもっとも落ち着く場所――「寝床ねどこ」のような存在だったのかな、などと思索しさくしていました。

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