「うるわしいサラセンの庭で」 ヴェルディ

<タイトル>


アリア「うるわしいサラセンの庭で」 ~ 歌劇「ドン・カルロ」第2幕から


<作曲者>


ジュゼッペ・ヴェルディ


<おすすめCD>


グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)

コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団および合唱団

サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)


https://www.youtube.com/watch?v=BXH-UL5YND4


https://open.spotify.com/intl-ja/track/18jvftU125isHChKUr7x2N?si=0ed9ab1056da4e9e


<解説>


 イタリア・オペラの王様、ジュゼッペ・ヴェルディの後期の大作オペラから。


 フランスでの初演に向け作曲されたため、フランス語のイントネーションにマッチされているように作られているのですが、今回ご紹介させていただくショルティ盤は、のちにイタリア語版として再構成されたものです。


 フランス語版との差異もかなりあって、ファンの間でも議論されるところですが、こういうのは楽しんだもの勝ちですね。


 「うるわしいサラセンの庭で」は、ヒロインに嫉妬しっとの炎を燃やす恋敵こいがたきのエーボリ公女が、初登場するとき自己紹介がてら歌うアリアです。


 「アラブの国に、こんなおとぎ話があるんだよ」というような内容になります。


 ヴェルディのオペラは全部聴いたのですが(クラヲタにとってこういうのは「根性」の世界なのです)、いちばん好きなアリアですね。


 キャッチーですし、聴き手を飽きさせない工夫がらされています。


 長いですが、聴きごたえのあるオペラです。


 ところで、「著作権」の原形を考えたのは、一説にはヴェルディだともいわれます。


 イタリア・オペラの先輩であるガエターノ・ドニゼッティが、すばらしい才能を持つ作曲家であったのにもかかわらず、極貧ごくひんのうちに世を去ったのをかんがみて、思いついたのだとか。


 その制度を使い、現在でいう高齢者福祉施設の原形も作りました。


 現代人は足を向けて寝ることのできない人なんですね、ヴェルディ先生(汗)


 著作権があるおかげで、困っている方もいらっしゃるようですけれども……

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