音声ログ1

ようこそエージェント。


このデータは、第629惑星での音声ログになります。再生しますか?


はい


それでは再生を開始します。



『喜べ諸君。少々劣勢であったが、この惑星に特務大尉が派遣されることとなった』


『おお!』


『特務が!』


『これで勝った!』


『胃が…』


『そのため、作戦を一部変更する事になった。俗にいう、お願い特務作戦。という奴だ』


『おお…』


『いつも通りですな』


『急ぎ特務に編入させる部隊を編成します』


『胃が…』




『おい聞いたか!?特務がこの星に来るってよ!』


『マジかよ!?』


『写真撮らないと!』


『うわあ。握手とかしてくれないかなあ』


『俺、前いた部隊全員の集合写真だけど、特務と写真撮ったことある』


『死ね』


『死ね』


『死ね』


『これから戦場だから、不吉なこと言うなよ…』


『苦しみのたうち回って、後遺症が無い程度に悶絶しろ』


『鉄に足の小指ぶつけろ』


『特務の無茶ぶりに従え』


『なんか特務の無茶ぶりだけ、とんでもない地獄の様な…』



『あの揚陸艇か!?』


『多分そうだ!』


『というか周りがうるせえ!』


『なんだって!?大声じゃないと聞こえないぞ!』


『人が多すぎるんだよ!』


『出てきたぞ!』


『おおおおおおおおお!』


『うおおおおおおおおおお!』


『特務!特務!特務!』


『特務!特務!特務!』


『人類の希望!』


『英雄!』


『最強の男!』


『無敵の男!』


『タコの死神!』


『ワンマンアーミー!』


『無茶ぶり野郎!』


『特務!特務!特務!』


『特務!特務!特務!』



『伍長!特務はどこへ行った!?』


『分かりません!さっきまで基地にいたのに!』


『基地司令!特務の所在が分かりました!』


『どこだ!?』


『ちょっと行ってくると、ヘリに乗って最前線に!』


『なんだとおおおおおおおお!?』



『特務!?前方に多脚戦車4台!有力な部隊です!…特務どこです!?』


『少尉!特務が突っ込みました!』


『なんだと!?ええい!援護射撃開始!』



『こちら…2番機パイロット…。敵に包囲されている…』


『あきらめるな!墜落地点から動いてないな!?すぐに救援を送る!』


『家族に愛していると…え?と、特務!?』



『少尉!特務を完全に見失いましたあ!』


『タコの死体が一番多い所を進んで行ったら会える!行くぞ!』


『うへえ』


『何であのタコ、2階の壁に頭から突き刺さってるんだ?』


『さあな!』


『これくらいすぐ見慣れる!とっとと行け!』


『はっ軍曹!』



『敵の超大型多脚戦車を発見!航空支援を要請する!それか衛星軌道からの爆撃だ!』


『部隊長!味方の戦車がやられてます!』


『くそッたれが!』


『こちら21偵察隊!あの戦車の足を登っているのは特務か!?』


『はあ!?』


『いや、間違いない!特務だ!』


『そんな馬鹿な…』


『特務が侵入した!多分分捕るつもりだ!』


『戦車隊後退!様子を見る!』


『やった!多脚戦車がタコを攻撃している!特務がやったんだ!』


『前進せよ!前進せよ!』


『出来た戦線の穴を突破せよ!』


『正念場だ!腹を括れ!』



『特務に続け!ここが敵の司令基地だ!ぶっ壊せ!』


『行け行け行け!室内戦だ!クリアリングを忘れるな!』


『あ、ちょっ!?特務!?そんな一直線に進んだら!?ああ!?』


『すんげえ。聞いてたけど、ほんとに特務がタコを殴ったら破裂するんだな』


『げろげろ』


『パアンってなったな…』



『クリア!』


『クリア!』


『と、特務?』


『壁を?』


『伍長!中をクリアリングしろ!』


『はっ!これは!?タコが死んでいます!まさか壁から!?』


『特務!?また第六感なんですか!?それとも透視できるんですか!?特務!?』


『やっぱ人間じゃねえわ…』


『帰ったら掲示板やろっと…』



『多分この奥が指揮所だ!』


『特務がドアを蹴破ったあああああああ!?』


『グレネードくらい投げてもいいと思うんですが…』


『特務が一番危険物だから、この方法で間違ってないぞ』


『せやな!』


『クリア!』


『クリア!』


『おっと、指揮官かな?特務に机の下から引きずり出されてやんの』


『無茶苦茶ビビってるんですがそれは』


『しゃあない』


『あ』


『なーむ』


『ちーん』



『特務!基地の90%を掌握しました!残りも時間の問題かと。はっ!フレアガンと旗は準備出来ております!』



『おい!青い閃光弾だ!』


『特務の好きな青だ!』


『あそこだ!基地の上で旗を振ってるぞ!』


『勝ったぞ!』


『俺達の勝ちだ!』


『やったぞおおおお!』


『人類連合万歳!特務万歳!』


『特務!特務!特務!』


『特務!特務!特務!』



『はあ…』


『ため息つかないでよ…』


『でもー』


『分かりますよ。あちこちに、交戦記録のない場所で、タコの死体が転がってますからね』


『絶対これ特務でしょ…』


『戦果確認するこっちの身にもなって欲しい…』


『タコの引き攣ってる顔とかもう見たくないんだけど』


『たまに猟奇的な死体見る事になるしね』


『うげ。こっちの死体、口から喉を突き破って、銃身が飛び出してるんだけど』


『弾が切れたんでしょうねえ…』


『こっちはハサミが首に…。なんでハサミが…』


『え!?ああ、ごめんなさい。やっぱり特務って確信したの。後、それ確保しておいて。後で持ち主に返却するから』



『苦戦していたのが嘘のようだったな』


『はい指令』


『特務に会って、お礼を言わないと。特務は今どこに?』


『それが…。もう別の星へ…』


『は?』



以上でログの再生を終わります。

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