プロローグ 

 

 息がはずむ。


陽は最後の力をふりしぼって周りの景色まで沈めようとしている。


 影にリードされながら進むと先に文具屋がみえてきた。



 呼吸をととのえる。視界がぼやける。鼻が痒い。顔をあげると半開きになった玄関が臨める。が、その世界には行かず右隅の方へと視線をうつす。


 ……あった。


透明のプラスチックケースから商材が見え隠れしている。カプセルトイ。


「さて……と」


上段のマシンへコインを入れる。重いレバーをゆっくり時計回りに。レバーの動きに合わせてコインも半回転する。


ガチャガチャ・・・ガチャンッ。 


左端の架台下から勢いよくカプセルがはじき出された。



主要登場人物一覧



私 …………この作品の語り手。ミステリ小説が好き

A …………文具屋店主 オモチャ集めが趣味

B …………物理学者 冷静な皆の補佐役

C …………ミリタリーオタク

D …………考古学者 

E…………Cの後輩

U …………Aの甥っ子 探偵




https://twitter.com/ZERORXb3/status/1634880774335008769?s=19(←リンク先の図にとべます)


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