楽したっていいじゃない

第1話 豆乳スープの水炊き

今年の夏はなんとか熱中症にならずに病院のお世話にならなかっただけでも御の字。

涼しくなってきたのでエアコンの電気代を気にしなくても良くなり、我が家に五ヶ月間眠っていた電動ポットの水垢をクエン酸洗浄し、

いつでも温かい飲み物が飲める安心感に浸る。

食器棚にはクッキーとスーパーで買った大入りのチョコ菓子。

OK、何もかも完璧だ。

な、の、に。

昨日朝からゴミ出しを終えると急に

何もしたくなくなった。

食事もとらず、体が必要とするまでギリギリでトイレも我慢してひたすらアプリゲームに逃げた。

テレビも最近辛い話題が多くて消した。

(今年に入って好きな俳優さんが3人も世を去った。あんまりだ)

夕方、日が落ちると１日の生きるノルマが果たせたと思って少しは元気が出てくる。

もう秋だから、近くのスーパーで鍋物のスープ、鳥もも肉、豆腐を一丁。

こないだ特売市で買ったキャベツがまるごと冷蔵庫にあるので博多水炊き風鳥鍋だ。

今までは鍋スープ作るのに五センチ角に切った昆布を鍋に水から。日本酒をすこし垂らしてこだわっていたのだが…

楽したっていいじゃない、パウチの鍋スープ。味の種類が豊富で便利だよ。

豆乳鍋スープ、豆腐、鶏肉、キャベツを入れて鍋に火をかけ、肉に火が通るまで煮込む。それだけ。

豆乳で煮たので豆腐とろとろ鶏肉ぷりぷり、キャベツしゃきしゃきご飯は熱々。

この日始めての食事でご飯二杯いただけたのでした。

ネットで発信もしたくない。ってくらい何もしたくなかったので今日やっとこうやって書いている。