ゲーム内のように死んだら、ホワッと消えたい。

@tati

第1話

問答録より


「御国にて上古、かかる儒仏等の如き説をいまだきかぬ以前には、さやうのこざかしき心なき故に、ただ死ぬればよみの国へ行物とのみ思ひて、かなしむより外の心なく、これを疑う人も候はず、理屈を考る人も候はざりし也、


さて其よみの国は、きたなく悪しき所に候え共、死ぬれば必ずゆかねばならぬ事に候ゆえに、此の世に死ぬるほどかなしき事は候わぬ也、然るに儒や仏は、さばかり至ってかなしき事を、かなしむまじき事のように、いろいろ理屈を申すは、真実の道にあらざる事、明らけし」。




儒仏等が云々と言ってるが、自分の葬儀プランニングはバッチリ決め込んだとの事。


納棺時の衣装、脇差、布団、棺などは質素なものでと指示をし、


山間部の山室妙楽寺に墓所を定め山櫻の指定までした。


元々、宣長さん机上プラン好きな方で、都市計画図などで「おてのもの」。




小さな疑問。


土葬?火葬?


松阪周辺では三雲村星合の村はずれには焼き場があったような記憶がある。


また、近隣の山間部櫛田では桶棺だった気もする。


全てあやふやな記憶。




あんたはもう死んだんだから。


からだはしっかり焼いておいたのでお盆まで、あっちにいてね。


だからさ切符が発行されるまで、ゆっくり休んでてね!


AD


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る