第3話 教習

 教習は順調に進んでいった。

 s字、低速でうまーい具合に調整しながら曲がり道を進むのだ。正直、最初は難しかったけど慣れれば楽勝である。クランクも同じ要領でやればできた。

 次に一本橋。これは細い道を8秒以上かけて進まないといけない。後輪ブレーキをこれまたうまーい具合に踏んでスピードを調節しながら進むのだ。その時、怖がらず堂々とやれば一本橋からは落ちない。

 ここまで順調にできていたのだが苦手な課題が続々出てきてしまった。

 スラロームと急停止である。

 両方とも怖がらず思いきってやればできるのでが初心者の俺からしたら怖すぎた。

 なんやかんや卒業検定の前にある見極めまで来ることができた。

 この日は雨だった。カッパを着て手袋にヘルメットがびしょ濡れの中臨む。

 結果は全てノーミスで行きいよいよ卒業検定に行くことができた。


 時同じしてバイク選びは難航を極めていた。ひとまずは現行の車種でと考えは決まったがメーカーはどうしよう、フルカウルかなネイキッドかなそれともアメリカン、、、俺は迷いに迷っていたのだった。

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