第7話 捕まりました

 カムと一緒に笑いながら森のなかを進む。

 なんか道みたいな所に出ると王国に近づいてる気がしてきた。

「あともう少しだよ!」

 カムが大い声でそう言うと、いきなり、パシュッと言う音共にカムが倒れる!

「うわわわ!」

 カムもよくわかっていないらしく、焦っている。

「「うわわわわわ!」」

 と倒れていく―――。


 気づけば馬車の中。

「カム……?」

「お、目を覚ました。やぁ」

「やぁじゃないわよ! いきなり倒しやがって!」

 馬車の中だが引っ張ってるのはカムではない。

「カムはどこ!?」

「カム? 引っ張ってるじゃないか」

「違う! カム!?」

 まさかと思うが。なのか?

「君はから静かにしとけ」

 ガンと何かを当てられて気絶した。


「おい。さすがに起きろよ……」

 と、さっきの男。いや、殺気をたたせる男か。

 ガバッと起きてやると、広々ーとした部屋に私はいた。

 ディズニーのアニメの方のラプンツェルの父が座ってるような所。

「え、ひっろ……」

 つか、なんで私ここにいるんだ?

「そなたは何をしにここへ来た?」

 そんな感じでサンタさんのような髭を構える国王が言う。

「えっと……、私は別世界から来ました。で、元の世に帰れないんです!」

 何て言ってみた。

「なるほどな……。300年前に同じ奴がおったわい」

 へー。そうなんだー。ってえっ!?

「さささ300年前ッ!?」

「驚かんでも冗談じゃ。30年前じゃな」

 いや、百の位を狂わしちゃえぐいことになる。うえー。

「帰る方法は―――…。無いんじゃよ」

 いや、村長がいっていたはずだ。帰れると。

 まてまてまて。困ったぞこりゃ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る