白鯨と花曇

なとり

扉詩




かれは生き物で、かれは神である。

かれは雲を司り、かれは春の雨を好む。

かれは実態があるが、かれを見ることはもはやできない。




彼は一人で、彼は丘の上に住んでいる。

彼は言葉を司り、彼は沈黙を名乗る。

しかし彼は言葉を発し、かれを認識することができる。



二つを繋ぐは、白い笛。

斯くして彼らは知り合った。

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