第11話~11

私の中の覚悟とは。。


この事業所を辞める事。。


では?辞めてまで何をしたいのか?は・・・


被害届を出したいという事。。



何故?被害届を出したいのか?は・・


「泣き寝入り」という輪廻を断ち切りたいから。。。


私の希望は被害届を出すだけなのか?


被害届を出したとしても受理されるかどうかも分からない。

受理されたとして起訴してもらえるかどうかも分からない。。

たとえ起訴されなくてもせめて受理されて、相手が警察に連れて行かれ、1晩や2晩くらいはお泊りしてもらわない限り、私の怒りはおさまらない。。

しかし、受理も起訴もなかったとしても「届を出す」という行動を起こすという事に意味がある。。


黙ったままではないという意味合いが私には必要な気がした。。


けれど、届を出して、私が仕事を辞めて、彼女が職場に残る。。という事も納得は出来ない。。

私の希望は相手が退社する事。。

職場には看護師の退社を認めさせること。。

そして私は勝手に被害届は出せるモノの。。。

介護師として利用者さまを巻き込むのはどうか?という倫理観をどうするか?

その辺りの話を本社からやってくる上司と話し合おうと思った。。

それには何から話せばよいのか?


この時、私は被害届を出すところまでは絶対に譲れないと思い込んでいた。


しかし、交渉事には落としどころというものが必要だろう。。


「仕事を辞める覚悟です。。」これだけは言うまいと思った。。

むしろ、仕事は続けたい。。辞めないとして話をした方が良いだろうと思った。。


しかし、私の心の中では被害届を出す=自分の退社。という構図だけは出来ていた。


警察には何度か連絡を取っていて、それは、最初の現場での聞き取りの際、利用者様の居ない時間帯を職場と連携してもらえること。。そして愈々、受理となった場合、証拠堅めの利用者さまへの聞き取りを極力避けてもらう事。。どうしても聞き取りが必要な場合、その前に私に連絡をしてもらう事。。



私の中で落としどころは決まった。。

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