第3話~3
まさか!私が幼児期にも性的虐待をうけていたとは?
今更ながらそれを思い出したとしても、「傷ついた!」とか「トラウマが!」等と言う感情は全く湧いては来ない。しかし、私の受けた虐待の始まりは、幼少期に関しては性的ではなく、父からの暴力暴言による虐待だけだと思っていたのが、始まりも性的虐待だったのか。と自分自身驚いている。
ただ、私の潜在意識の中では、きっと大きな衝撃で押しつぶされそうになり、自分を防御するために幼い私は記憶の塗り替えと言う方法を取ったのだろうと思う。
それは同時に、自覚等と言う意識や言葉の理解の無いままに「泣き寝入り」という逃げ道へ迷い込んだともいえる。
二度目の「泣き寝入り」は、母の死。。
明らかに生きられる命を奪われた母。しかし、時代が。。そしてその頃の我が家の経済が。。そして父を刺激したくなかったから。。そして何より私は子供だから。。と。。。
様々な理由を盾に自分が選んだのではないのだからとでも言いたげに、母の命を奪われた事に対して、口をつぐんだ。。
そこからは、父の暴力が怖くて、何に対しても「NO」とは言えず、とうとう近親姦という地獄からも逃げ出せず、「泣き寝入り」した。。
オマケに4人からレイプされた時も、警察に訴える等しても、そもそも自分の素行が悪いのだからと「泣き寝入り」
その後の父のストーカー行為にも目を瞑り、だまって縁を切るだけでなく、自分の積み重ねも捨て、「泣き寝入り」
二十年近く経って、介護に行くも、今度も心傷つけられて、やれ、自助ミーティングだ。医者だと翻弄するも、そもそも、近親姦等時効なのだからと「泣き寝入り」
振り返れば性的被害というもの。。私の人生はすべて「泣き寝入り」
勿論母親の死はそれにはあたらないけれど。。後の近親姦に繋がるキーになる出来事ではある。。
しかし、もう私は50代半ばも過ぎたのだから、性的被害など無縁と思っていた。。
しかし、その思いを痣笑うように、起きたのだ。。
今度は女から。。。
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