嫌悪感は美しい羽を広げる
私は世界に対して強い嫌悪感を抱いている。生命は死ぬくせに生まれるし、海は荒れるくせに航海に出るし、道は途絶えるくせに歩くし、腹はいっぱいになるくせに食べるし、家は壊されるのに建てるからだ。
概ね手前勝手に作られては消えていくものの、そのものごとの正しさは最後までわからないままに終わる。
こういった事象を
それが嫌悪感の始まりだ。
嫌悪感を抱けない人間は、おそらく成長出来ないだろう。
生まれてこの方なんの不満も抱かずに、死ぬことを受け入れる。
さて、嫌悪感とはなんだろうか。
わかっていることは、
嫌悪感によって人は人を殺す。
同時に、嫌悪感によって人は人を生かす。
この二つだけだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます