オシントをやってみて思ったこと

 合法的に入手できる資料を突き合わせて調べることを、オープンソースインテリジェンス、通称オシントと言います。近年重要性が増している、民間人による情報の拡散、収集、解析もこれに含まれ、今回私がやった事も、これに入ると考えています。


 自分のやり口は、日本の軍事関係有識者のツイートを見る→その人たちが引用しているアカウントをフォローする→そのアカウントが主に引用している情報元のアカウントをフォローする→フォローした人達をリスト化して追う

 という形を取りました。

 これで情報のまとまりはともかく、速度、精度共にいわゆるオールドメディアと同等以上のものが得られました。


 ただこれが中々大変で、一日に100は下らない数のツイートを翻訳する作業が必要でした。英語ならともかく、アラビア語や現地の言葉ともなるとこれはサッパリで、Google翻訳やディープル翻訳で得られた日本語を翻訳するという事をしていました。

 それでも、日本にいる有識者の皆さんが大きな情報を日本語で流してくれていたので、全てを翻訳したわけではありません。


 翻訳作業は時間と体力があればできるのですが、精神的なダメージも結構辛かったです。あまり詳しくは言いませんが、爆撃や砲撃を受けた人の身体がちぎれ飛んだり、逆に形ある状態で背を丸め地面に倒れていたりといった映像が一日に複数流れてきます。

 要は見たくもない18禁グロ映像・画像を見させられてる状態です。それを一ヶ月以上。最初は精神が蝕まれるのを感じました。幸か不幸か途中から慣れましたが、だからといって気持ちのいいもんじゃありません。


 逆に言えば、ある程度の時間と体力があり、グロに耐性のある人は誰でもできるのが、戦争のオシントです。

 このような活動は、今後更に重要性を増していくでしょう。素早く細やかに、しかも映像や画像付きで流れてくる情報は、既存のオールドメディアを速度と量と多方面性で圧倒し、同等レベルの精度を我々に提供します。SNSは、間違いなく一つの情報源として機能しています。


 その先駆けとなれたことを光栄に思います。同時に、不可能であることは承知の上ですが、私が最後である事を望みます。

 戦争の如何に辛いことか──




※この速報まとめは、著作権法 第二章 第一節 第十条に従い、著作物に該当しないとし、よって著作権は無く、引用等の利用は引用元提示を行っていただければ、その他の制限なしとさせていただきます

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