2020/9/27に発生したアルメニア・アゼルバイジャン間の戦争についての現状況及び考察

10/13

～0:20　アゼルバイジャンのフェイスブックユーザーがアルメニアの戦死者リストから遺族を特定、嫌がらせを行う

～3:00　アルメニアのハッカー集団が、アゼルバイジャン軍の募金口座をハッキングし、Amazonで9050ドル相当のコンドームと29000ドル相当の大人のおもちゃを注文し、その配送先をアゼルバイジャン政府庁舎と国防省に設定する。この他、アゼルバイジャンの銀行は同集団からのサイバー攻撃により計10時間のシステムダウンを強いられている

～3:10　アルメニアの戦死者が525名を数える

～4:00　アゼルバイジャン軍は規模不明のアルメニア軍を包囲。ハドルート市のことだと思われる。アルメニアの砲兵は半機能不全に陥っている模様

～4:20　アルメニアが前線に展開させたS-300が二セット破壊され、残り一セットに(S-300本体だけではなく、レーダーなどを含めて一セット)

～5:20　ハドルート市に激しい攻勢、町の中でも戦闘が行われている

～6:00　ロシアが停戦順守訴え

～7:20　イスラエル最高裁がアゼルバイジャンへの兵器販売を禁止するよう求める要請を拒否

～9:20　アルメニアがロシアと軍事演習を開始。ベラルーシにて900人規模

～11:10　チェチェンでテロリスト四人が殺害される。北コーカサスでテロを行おうとしていたようで、アルメニアかアゼルバイジャンの関与が疑われる

～12:40　駐バクーのイラン大使「イランにはアゼルバイジャンとアルメニアの交渉円滑化に向けた用意あり」

～14:30　アゼルバイジャンが全域で攻勢、特に北東部が強い模様

～16:30　イランがアゼルバイジャンの無人機を撃墜。使われたのはアブトバザELINT・ジャミングシステムと見られている。過去にアメリカのRQ-170無人偵察機を鹵獲したときにも使われた。

被害者数 (10/13)

アゼルバイジャン

兵士：公式発表無し (推測500人以上)

民間人：31人の死者、164人の負傷者

アルメニア

兵士：525人の死者、700人以上の負傷者

民間人:22人の死者、100人以上の負傷者

イラン

民間人:1人の負傷者

ロシア

民間人:3人の負傷者

フランス

民間人:2人の負傷者

10/13時点での双方の損害累計 (映像や写真で確認できるもののみ)

アルメニア

戦車×87、装甲戦闘車両×8、歩兵戦闘車両×18、装甲回収車×1、けん引砲×21、自走砲×11、多連装ロケットランチャー×25、迫撃砲×9、地対空ミサイル×15、対ドローンシステム×1、電子戦車両×1、早期警戒レーダー×6、航空機×1、トラック、ジープ×171、ハリボテ×3、対戦車誘導ミサイル×12、無人機×2、弾薬庫×2、指揮所×2、軍事基地×2、空港、貯蔵庫一つずつ

アゼルバイジャン

戦車×21、歩兵戦闘車×18、工兵車両×1、航空機×8、無人機×15、トラック×11

総評

　双方民間人も加わったサイバー、プロパガンダ戦を展開しています。アゼルバイジャンは大規模な攻勢を仕掛けていますが、激しくは無いようです。ハドルート市はまだ陥落していません。

　ロシアは強烈なメッセージを投げかけました。合同軍事演習の隠れた内容は、それ以上、ないしアルメニア本国に手を出した場合はCSTOが介入するぞ、でしょう。

　反対にイスラエルは「無人機による戦争犯罪の証拠がない」として無人機販売停止を蹴りました。アゼルバイジャンには今後同様、イスラエルの無人機が販売されます。

　イランはいつも通り、領空に入ってきた無人機を落としています。

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