SF小説には哲学が必要なのかもしれません。未来における倫理観や道徳観を描くにはそれが不可欠です。この物語は賞金稼ぎアートマンとプリマの物語です。二人――敢えてそう書きます――は美しさとは何かを追い求めているように思えました。アートマンは自身の哲学から、プリマは主人に言われるまま。だからこそ、二人の生き様には哲学ではなくある種の『美学』を感じられました。是非一読願います