第11話:第1章-8
「……は?」
何しろ階層の主を
その強さは
それ以外の入手方法は、特級以上の龍か悪魔を討伐。つまり、まず無理だ。
ただし──希少な分、効果は極めて絶大。
宝珠を組み込んだ武具は、属性に応じて大きな魔力と
つまり──この宝珠が本物だとするならば、ギルドを通さず、ソロ、もしくはパーティ、クランが直接送って来た、ということになる。
そんな物を平然と? しかも、さっき自分が運んできた箱の中に?
……
青年が笑い、宝珠だというそれを
「あ、信じてないね。直接、手に取ってごらんよ」
「ち、ちょっと」
私は
圧縮された恐ろしく強い炎属性。も、もしかして本物?
それにしても、本当に
宝珠の人気は
──ひとしきり
それぞれ材質が
「納得したかな?」
「……確かに本物みたいね。だけど、こんな貴重な物を送ってくるなんて、何者なのよ」
「さっきも言ったけど、昔後押しした子達が
「失敗?」
「この前、王都を久しぶりに訪ねた時、話しちゃったんだよ。『炎と水の宝珠を探しているんだ』って。今度、お返しをしておかないと」
……もう、訳が分からないわ。
こいつの話は
だけど、付き合っていたら私の中の常識が音を立てて
「さて、これを見てくれるかな?」
青年が、こちらに持ってきた三本の棒を見せてきた。……今度はなんなのよ。
一つは木製。内部に光が
やや短い二本目は、灰色。何かの骨??
そして、三本目は明らかに金属。けれど、
それぞれの
数えてみると七ヶ所。どうやら、
「どれが良いと思う? 直感で選んでおくれ」
「──木ね」
「ふむ。
そう言うと、
……待って、時空魔法を使えるのにも言いたいことは多々あるけど、目の前にあるこの杖は何? 何なわけ!?
私の目がおかしくなっていないなら、これは──。
青年がニコニコしながら、
「さ、はめ込んでごらん?」
「…………」
恐る恐る、空いている穴に炎の宝珠をはめ込む。
宝珠が合計で──六つ。残りの穴は一つ。
「うん、様になってきた」
「ね、ねぇ……こ、これ、この杖って……」
「ん? 材料があったからね。杖もほしい
「!?!!」
──人間は
目の前の杖の土台に使った材料は、私みたいな冒険者なら知らない者はいない代物だったからだ。
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