第3話:プロローグ-3
ジゼル
誰がどう見ても美少女なレベッカさんが長くて
私は自分の
……痛い。夢ではないようです。
目の前には
届け先は、何時も通り。『辺境都市ユキハナ』の冒険者ギルド。
裏返すといつも通り、エルミア
『開けずにきちんと届けなさいよ、
……昔の彼女を知っている身からすると、信じられないですね。
レベッカさんを追いかけて、辺境都市の冒険者ギルドから晴れて本部勤務になり、担当指名されて早一年。
最上位へとどんどん
「……ハルさんって、本当に何者なんでしょうねぇ」
私は深く深く
目の前には黒紫色の牙。やはり、夢ではありません。
おそらく、これだけで白金貨数千枚が動くでしょう。
龍素材の加工は
牙一本でそうなのに……
……その前に、主役が消えても
すると、背後から
「ジゼル君……彼女、また、とんでもない事をしたね……」
私の
「ギルド長」
この御方こそ、大陸全土に根を張る
種族はエルフで
そんなギルド長が疲れた表情で、
「彼女が帝都に出て来てから約二年になるが、まさか、この短期間で龍を討伐するまでになるとは思わなかった……彼女はまだ確か十代だろう?」
「十七歳です。冒険者になったのは十三歳ですね」
「……二年前の階位は、確か」
「帝都に来た時点では第五階位だった筈です。私が配属になった際はもう第一階位でしたけど」
「……………天才、とはいるものなのだな」
ギルド長が
──冒険者の階級は、誰しも第二十一階位から始まります。
実績を積めば少しずつ上がっていきますが、彼女のように十代でここまで上り
多くの方々は
レベッカさんは
凄い……とにかく、凄い。
ギルド長が手を
「そういえば、これは先に競売に回してしまっていいのかな?」
「あ、いえ……何時も通りです、辺境都市へ送ります」
「また……『彼』にかね?」
「ええ、あの人に、です」
ギルド長が
どういう
何度か経緯を聞き出そうとしましたが、
私も
──本当に信じられません。
あのレベッカさんが。二年前は、捨て
それも
そう、始まりは今から約二年前。
まだ、レベッカさんが第八階位だった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます