またも竹神さんが傑作を書いてくれました。
竹神さんのお話はとにかく文のテンポが良いですね。今回はコメディ部分がもう最高すぎて大変でした。腹筋とか、表情筋とかが。家族がいる前で読むんじゃなかった。半ば苦行のようでしたね。
お互いを意識し始める、という、あの甘酸っぱい感じがですね、また良いんですね。こんな青春、あった(らいい)な、みたいな感じでですね。何だかもうむずむずしちゃってね。
それでもう、お互いのクラスメイトも大変な騒ぎですよ。妄想がすごいわけです。東西妄想対決ですよこれは。制するのはどっちだ!?
とまぁ私のふざけたレビューはおいときまして。いや、とにかくもう、ほんとに最高のやつです。読もう。
電車通学をする女子校在籍の麻央は、電車内で助けてくれたことをきっかけに、男子校の飯田と知り合うことになりました。
以降、毎朝ふたりは少しずつ会話をし始め、距離を縮めはじめ……。
それを知った互いの友人達が盛り上がり初めて、なんだか互いを意識して……。
という短編小説なんですが。
コメディとキュン要素の波状攻撃にやられる!!
私は思った!!
この車両の乗客になりたい!!
そして、毎朝朝礼で進捗状況を同僚や上司に報告したい!!
「みなさんに報告! やつらの部活動が判明しました!!」
「朗報!! 朗報です!! 女子が男子に手作りマスコットを贈りました!!」
きっと、朝から課内のみんなは幸せな気持ちで仕事が出来るでしょう。
心配なことと言えば。
電車を降りてまで、私がふたりを尾行しそうな感じなので……。きっと、いつか遅刻しますね、ええ。