今の君、今の僕

勝利だギューちゃん

第1話

「私、大きくなったらアイドルになるの」

小学生の頃、クラスの女子が宣言していた。


実際に、彼女はかわいく、クラスの男子はみんな夢中だった。


彼女は、劇団に入っていて、子役として。ドラマとかにも出ていた。

単発ではあるが・・・


「○○さん、いいな」

「どうして?」

「お洋服たくさん持ってて」


彼女が時々出ている。バラエティの事だな。


「あれは番組から、『これ来て下さい』と、渡されてる衣装だよ。

だから、収録おわったら返してる」

「イヤリングとか、アクセサリーも」

「うん」


良くも悪くも、芸能界の話を聞ける。

敵に回しそうだな・・・


実際に、彼女と話した事はない。

言葉も交わしていない。


僕の事は、眼中にないようだ。

でも、それでいい。


彼女が、アイドルになれば、僕の事は相手にしなくなる。

なら、早いうちがいい。


ただ。メッセージカードを書かされたのは、覚えている。

でも、書いた内容は、忘れた。


こうして、彼女とはその後会う事はなかった。


それから、数年後・・・


彼女は芸能界から、姿を消した。

テレビでも、雑誌でも、ネットでも、見かける事はなかった。


彼女は今、どうしえいるのか?

さすがに気になった。


そして・・・


今日は、僕の好きなアニメのイベントがある。

正直、アニメはそれほど見ていない。

なので、コアな話には着いて行けない。


こんかい行くアニメは、JKがメインのアニメ。

そのアニメの声優さんが、気になった。


「この声の奇麗な人は、どんな方だろう?」


こうして僕は、出かける事にした。

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