第2話 マンホール


数年前、僕は田舎から出て父親が住む都会でバイトをしながら暮らしてました。




でも田舎に比べやはり都会は家賃が高い..



僕はもう一つアルバイトを増やしたくて必死にいいバイトがないか探していました




そんな時父親から電話がかかってきて一緒に仕事しないか?という話でした。



仕事内容はマンホール内での仕事。




日給は良いし、何より父親もいるなら知らない場所でバイトするよりいいだろうと思いすぐにokした。




そして翌日。



僕は仕事内容を説明してもらうためにマンホール内に入って父親と話をしていました。




色々説明を聞きながら僕はものすごく嫌な予感がしたのです。



なんとも言えない気持ち。

ただ胸騒ぎが止まらず気分が悪く頭痛もしていました。



元々霊感の強い僕は結構頻繁に霊を見ていたのですが、その時は本当に何か悪いものがいる。



そう感じていました。



(ここやばいな..)



そう思いながらも仕事なので帰るなんて出来ず、我慢していました。



何事もないままその日の仕事を無事終え、


翌日もそのまた翌日も仕事をこなし嫌な雰囲気も感じなくなっていたのです。




こんな生活を一週間程続けたある日



僕はマンホール内で霊を見ました




その霊はマンホール内を徘徊している感じで

ふらふらと歩いていて一人ではなく数人。




気味が悪かった僕はずっとスルーしていました。


ただ見ちゃいけない。と本能的にそう思って気にしないようにしていたのです。




しかしその翌日



僕が父親と仕事仲間3人と仕事をしていると僕の目の前にその時の霊が現れたのです。





(やばいやばいやばいやばいやばい)



本能的に僕は危険だと感じました。



逃げなきゃいけない。

そう思っていても体が動かないのです。




父親達はそれぞれの仕事に夢中で固まってる僕に全く気がつかない



霊は僕の目をじっと睨んだまま立ち尽くしていました





(早く逃げなきゃ、動かなきゃ)



僕が心の中でそう思ってるとその霊がいきなり僕の体をすり抜けたのです。




その瞬間僕は痙攣をおこし倒れ


そのまま病院に運ばれた。





それ以来僕の足は自由に動かすことが出来ません。



病院で調べても原因不明。


数年経った今でも普通に足を曲げることが出来ないのです。



時々足だけではなく手も動かなくなり

何度も病院に行って治療を続けています。



僕の場合は偶然霊に狙われただけかもしれません。


でもみなさん


肝試しなんてやめてください。


これ程危険な霊もいるんです。



僕は現在結婚し、子供もいますが


子供と一緒にサッカーをしてあげたり

追いかけっこをしてあげることも出来ません。




今当たり前に出来てる事がある日霊によって奪われるかもしれません



みなさんもどうかお気を付けください。


















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