129(2,999歳)「ステ振り直し、だと!?」
「お、おぉぉ……【精神耐性】LV99!!」
数日間に相当する時間、不思議空間で女神様にひたすら魔力を回してもらい、【精神耐性】がカンストした。
この不思議空間ではどれだけ時間が経過しても外部時間は全く動かないので便利だ……ん? これ、時間が経過してるとは言わないな?
「やりましたね!」
女神様がとびっきりの笑顔で激励してくれる。
「ありがとうございます!」
「じゃあ次に【精神力】を4,339万まで上げる方法ですが……」
「……ごくり」
「ステータスの振り直しができるのです」
「えぇぇぇえええええええ!?」
そんなんチートやん!!
「ただしレートは10分の1。例えば【魔法力】10を【精神力】に振ると、【魔法力】が10減って【精神力】が1増えます。また、【HP】と【MP】を他のステータスに振る場合はレートが100分の1になります」
【MP】100を【精神力】に振ると、【MP】が100減って【精神力】が1増えるというわけだ。
「す、すごいですね!」
「他の神々にも秘匿している究極の秘術で、バレたら他の神々が使い出す前にいろいろと世界の仕組みに手を入れないといけないので、できれば使いたくなかったのですが……まぁ仕方ありませんね。はぁ~……また影響調査と仕様検討、改修、
前々から思ってたけど、この世界ってホント、システムっぽいよね!
「あの……魔王討伐が終わったら、お手伝いしましょうか? ご迷惑でなければですけど」
「えっ!? いいんですか!? いやぁ助かります助かります! あなたのSE・プログラマとしての知識・経験は非常に大きな戦力になりますよ! あ、できればあなたの弟さんも一緒に手伝ってもらいたいですね!」
「あぁ……ディータは私より開発力高いですから」
認めたくないけど、認めざるを得ない事実。
「さて、余談はこのくらいにして、やってみましょうか」
「はい!」
◇ ◆ ◇ ◆
【MP】10億と【魔法力】1億を捧げ、【精神力】を2,000万上げた。
こんな感じ。
************************************
【MP】 1,201,912,734 ⇒ 201,912,734
【魔法力】 120,351,816 ⇒ 20,351,816
【精神力】 39,000 ⇒ 20,039,000
************************************
「じゃあ、赤ちゃん期でMP養殖してきますね」
「はい。行ってらっしゃい」
「【ふっかつのじゅもん・セーブ】からのぉ【ふっかつのじゅもん・ロード】!」
◇ ◆ ◇ ◆
……おぎゃあっ、おぎゃあっ……
親の声より聴いた自分の泣き声。
もっと親の声聞けって? そうだよねぇ……最近は魔王国側での計略ばっかりで、パパンやママンとの会話が減ってきてる気がするよ。
まぁ、とにかく今は【ふっかつのじゅもん・ロード】【ふっかつのじゅもん・ロード】【ふっかつのじゅもん・ロード】【ふっかつのじゅもん・ロード】【ふっかつのじゅもん・ロード】【ふっかつのじゅもん・ロード】【ふっかつのじゅもん・ロード】…………
◇ ◆ ◇ ◆
ってことで同じことを繰り返し、【精神力】を4,339万まで上げつつ、【MP】を10億超、【魔法力】を1億超の水準まで鍛え上げた!
「本当にありがとうございました! これで魔王にリベンジしてきますね!」
「がんばってくださいね。ステ振り直しの秘術まで使ってしまったので、あとはもう後顧の憂いをなくすためにも、魔王をアリスちゃんの従魔にしてほしいくらいですね!」
「魔王を従魔に!? できるんですかそんなこと!?」
「だってアリスちゃんの【精神力】が足りてなかった前回、私の従魔であるはずのアリスちゃんが、魔王の従魔として上書きされたんでしょう? だったら魔法神の使徒である魔王の【契約】をアリスちゃんの【
「お、おぉぉ……なるほど。あの甘々ショタっ子魔王を私の従魔に! ぐへ、ぐへへ……」
なまじ前回、魔王の従魔になって心酔しきった記憶があるだけに、それは何とも背徳的で甘美な想像だった。
「では行って参ります!」
「行ってらっしゃい」
◇ ◆ ◇ ◆
言いつついきなり魔王のところへは
まずは魔の森別荘で『チーム・アリス【精神力】レベリング』と一緒に【精神力】養殖をしていて、ホーリィさんから『女神様に相談してみては?』と提案されたところへ【ロード】!
「仕上がりました!!」
「「……え?」」
ちょうど目の前にいたホーリィさんとフェッテン様から困惑の声。
「詳細は言えませんが、女神様に裏技使ってもらって【精神力】を上げてきました! 【ステータス・オープン】! ほら!」
「「……な、ななな……」」
というわけで陛下以下『チーム・アリス【精神力】レベリング』に概要を説明し、そういう秘術があるってことは絶対に他言無用としてもらった。
「では、ここに【セーブ】ポイントを置きつつ、魔王にリベンジしてきますね。外時間は朝。ご飯食べたらすぐにも四天王筆頭が来るはずです」
「うむ。くれぐれも、魔王に会う前に魔力を空にするのを忘れぬように!」
陛下からのご忠告に、
「ですね。とりあえずここで限界まで消費しておきます」
ぎゅっと凝縮させたオリハルコン・タワーをずもももっと生成してから、魔族組と一緒に魔王国の私の店へ【瞬間移動】した。
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追記回数:551,551回 通算年数:2,999年 レベル:5,100
次回、リベンジマッチ!!
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