聖女を罷免されました、ついでに邪神が復活しました

マキシム

第1話:聖女を罷免される

【イエリナ山のとある神社】


【ユウナ・アスファルト】

「んんん、やっと堅苦しい聖女の任から解放されたよ!10歳から聖女に選ばれて7年間、聖女の仕事は寝る時間も限られているし、食事やトイレ以外はずっとお祈りだもの。これにはアルファルド様には感謝ね♪」


~回想開始~


【クリミナス帝国の広間】


【アルファルド・クリミナス】

「ユウナ・アスファルトよ。本日を持って聖女を罷免といたす」


クリミナス帝国の広間にて、先帝亡き後、20歳の若さで皇帝に即位したアルファルド・クリミナスによって突然、聖女を罷免された。周囲はざわついたが、ユウナは至って落ち着いていた


【ユウナ・アスファルト】

「謹んでお受けいたします。」


私は、聖女の任から解放されるので内心、大喜びでしたが、それを態度で現さず、冷静に対処しました


【アルファルド・クリミナス】

「なお3日以内に荷物を纏めるように!」


【ユウナ・アスファルト】

「承知しました。恐れながら陛下、荷支度がございますので、これにて失礼させていただきます。」


私は陛下に一礼し、優雅にかつ迅速に神殿へと戻った


【アルファルド・クリミナス】

「おい、まだ話は終わっては・・・・」


陛下が何かおっしゃっていたけど無視しました


【クリミナス帝国の神殿】

私は神殿に戻り、急ぎ荷支度を開始した


【神官長】

「聖女、ユウナ。どうしたのですか?荷支度などして?」


そこへ、この神殿の長の神官長が尋ねてきた。私は神官長にありのままの事実を答えた


【ユウナ・アスファルト】

「はい、皇帝陛下の命にて聖女を罷免され、荷支度をしている最中です。」


【神官長】

「えぇっ!」


神官長は私の報告に驚きを隠せなかった


【神官長】

「それは本当ですか!陛下が本当におっしゃったのですか!」


【ユウナ・アスファルト】

「はい!陛下はそう仰せにございます。周囲の大臣の方々が証人です!」


私はありのままを神官長に喋った


【神官長】

「何やってくれてんだよ。あのバカは。」


神官長がアルファルド様のことをバカと言っていましたが無視して荷支度の続きをしていました


【神官長】

「それでユウナ、聖女の後任について、何か言っていましたか!」


【ユウナ・アスファルト】

「いいえ、陛下は聖女の罷免と3日以内に荷支度をするよう言われただけです。」


【神官長】

「本当に何してくれてんだよ!あのアホ!」


神官長は再びアルファルド様のことをアホと言いました。私は荷支度を終えて、神官長に別れの挨拶をしました


【ユウナ・アスファルト】

「神官長、7年の間、お世話になりました。それでは失礼いたします。」


【神官長】

「いやいや、いくら何でも早すぎなんじゃないか!陛下は3日以内と仰せられたのだから、少しはゆっくりしてだな・・・」


【ユウナ・アスファルト】

「いいえ、これ以上、長居をしてしまっては神殿の皆様に御迷惑がかかります。それでは失礼します。」


【神官長】

「いや、まて、まて、ユウナ、今の時期はまずい・・・」


神官長が何か仰せでしたが、私は転移魔法を発動した


【ユウナ・アスファルト】

「神官長、さようなら!」


そう言いながら私の体は消えて無くなった


~回想終了~


【ユウナ・アスファルト】

「そういえば、あの時期が来たみたいだけど、まぁ、次の聖女様が何とかしてくれるでしょ♪」


私は部屋の掃除をし終わったら後、魔力回復のために睡眠を取ることにした


【ユウナ・アスファルト】

「忘れずにやっておかないと。」


私は神社の周辺に人避けの結界を張った


【ユウナ・アスファルト】

「それじゃあ、誰にも邪魔されることなく、お休みなさい!Zzzz~」


ユウナは深い眠りについた





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る