『小さなお話し』 その202 『おくすり』
やましん(テンパー)
『おくすり』
やましんは、大量のおくすりをのんでいる。
ねこママ
『んまあ、すごい、おくすりにゃんこ。』
やましんさん
『これでも、だいぶん、へったんだ。』
ねこママ
『にゃあ~。人間は、たいへんにゃあな。で、なにしてるにゃん?』
やましんさん
『分類。いつ、なに、のむかが、わからなくなるんだ。』
ねこママ
『にゅわわ〰️〰️、そりゃ、そうにゃ。ふくろ、ぱんぱんにゃ。爆発しそう。それにしても、よく、持たせてもらえたにゃ。』
やましんさん
『ごき大将の名前出したら、許可されたんだ。しかし、もう、病院に行けない。』
ねこママ
『宇宙ごきの司令部は、認めてるにゃ。トウキョウ方面の司令官が、独走してるにゃ。まずは、あいつを、失脚させるにゃ。』
やましんさん
『はいはい。えとお……これが、朝晩の食前。これが食後。で、これが、寝る前、これが、寝たあと、これが、起きる前、…………と。』
ねこママ
『????? ねたあと? おきるまえ?なんなゃ?それは?』
やましんさん
『まあ、神秘的なおくすりなんだ。それにしても、ここって、檻のなか?』
ねこママ
『ちょっと、予定がくるって、にゅわん。しばらく、待つにゃ。園長は、仲間にゃ。』
やましんさん
『寝返りしてない?』
ねこママ
『にゃ。疑いがあるにゅわ。収入に目が眩んでるにゃんこ。なんとかするにゃ。本を読む人間という、売り込みにゃんこ。食事は最高。安全は、保証するにゃんこ。時期を待つにゃんこ。お薬は、差し入れるにゃんこ。はい、これ、旧約聖書。仏教聖典集。と、ニーチェさんの本をどぞ。古本にゃんこ。CDプレイヤーと、シベリウス『交響曲全集』と、バッハの『マダイ受難曲』にゃ。』
やましんさん
『はあ、ありがと。でも、『マダイ』じゃないよ、『マタイ』だよ。しかし、今は、未来には、人類の大捕囚期といわれそう。ならば、やがて、大脱出が必要だね。』
ねこママ
『やましんさんの、武器は、笑顔にゃんこ。宇宙ごきは、意外に、それに弱いにゃんこ。』
やましんさんは、ひっくり返った。
そこは、かつて、パンダさんがいた場所である。
パンダさんは、すでに、解放されていた。
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『小さなお話し』 その202 『おくすり』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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