大学生作家という設定や片思い、ベタといえばベタな展開だがそこに編集者という大人の絡み方が加わることで主人公が新入社員歓迎会の時のような反応や人の心情の持ち方が書かれていて面白かった。また高校生時代片思いで好きな人に好かれたい思春期特有の素直になりたいけど素直なれない葛藤等、今を生きる若者の一つの考え方が綺麗に書かれていて良かった。恋愛小説と聞くと主人公が前向きに考える印象が強いがコレはその過程が細かく書かれているので道中楽しみたい人はぜひ読んでみてください