烈風「真田幸村戦記(大助編)」12

     十二


 そこから、先は、一気呵成に、南下した。

歩兵は、人員輸送用のトラックに乗った。

見る間に、カナダ側から、アメリカの西海岸に、入っていった。

一方で、コロンビア川を遡上していく、グループがあった。

まったくの、別働隊であった。

国旗を立てている。

鳳国の国旗であった。

先頭に小型戦闘艇が、群れをなしていた。

小型戦闘艇は、水陸両用艇であった。

それが陸に上がっていった。

やがて、強襲揚陸艦から、次ぎ次ぎに、兵員が降り立った。

戦車も、装甲車も、戦闘装甲車も、自走砲も、上陸した。機動騎馬隊の単車も、降り立った。

やがて、遠望から、アメリカの騎馬隊が、大体級で、走ってくるのが見えた。

「来たぞ! 各隊展開しろ!」

機動騎馬隊の単車に乗った司令官が、司令した。

機動騎馬隊の者たちは、フルフェイスのヘルメットを被っていた。

が、司令官が、ヘルメットを上げて、周囲を見渡した。

その顔は、何と大助だったのである。

皇帝自らが、機動騎馬に騎乗していたのである。

「敵が、騎馬隊で来るのなら、我々も、機動騎馬隊で、戦おう。そうで無くっちゃ、面白くない! 待て、敵の銃が、どのくらいまで、飛ぶのが、良く見てみよう」

 と、出撃の司令は掛けなかった。

次第に、アメリカの騎馬隊が近づいてきた。

全員何時でも戦える支度をして、敵を待った。

 やがて、小銃を構えた敵が発射してきた。

弾丸(たま)まるで、届かなかった。

「行くぞ!」

大助が、命令を下した。

 一斉に、エンジンが掛かった。

爆音が一斉に轟いた。

その瞬間、敵の騎馬隊の動きが、一瞬、止まった。

が、再び、疾苦してきた。

機動騎馬隊は、五百騎以上はいた。

「円陣で敵を取り囲め。その間に戦車他、重兵器は、敵のど真ん中に、撃ち込め。撃て!」

 と言う司令で、自走砲、戦車、装甲、戦闘装甲車が、一斉に咆吼した。

 敵の人馬が、文句なく舞い上がった。

それと同時に、機動騎馬隊が、疾走しながら。

ガトリング銃を、発射していった。

無駄玉は無く、確実に敵を斃していった。

敵の周囲を回りながら、次々に斃していった。

廻る早さが、騎馬とは、まるで違っていた。

敵は何処を撃って良いのか、見当も付かなくなっていた。

大助が、手を上げて、下ろした。

一斉射撃で、馬上のものを撃ち落ちした。

「良い演習になったな」

 と、大笑した。

「背中を見せずに、大回りして、引き上げろ!」

 機動騎馬隊が、大きく回って引き上げた。

「あとは、掃討隊にまかせろ」

 捕虜が数名出た。

いつもの、手順で、肛門の穴まで、警棒で調べて、囚人服を着せて、船内の牢屋に入れた。

インディアン対策には、食料を積み上げて、鳳国軍の旗を置いた。

数カ所に、置いっておいた。

握手している絵をいておいた。

意味は通じるであろうと思われた。

 案の定、食料が無かった。

それで、握手の絵で有効関係を希望しているのが、判ったらしい数名が、基地の近くの近くにまできた。

こちらからも、数名が出て、両手を挙げて、敵意が無いことをしました。

 言葉はまるで、通じなかったが、表情と手真似で、やり取りをした。

インディアンの持っている武器は、小銃と、弓矢だけであった。

「これで、良く戦ってきたものだ」

 と迎えに来た者たちが言った。

インディアンの中に、英語が、片言で喋れる者が居た。

「我々は、友達になりたい。敵ではない」

 というと、インディアンが、

「それは、判っている。アメリカンと、戦っているところを見た。凄い。何処からきたか?」

「北だ。北の土地も、奪われている。取り返している」

「肌の色が似ている。先祖は、同じだろう」

「多分な。それ寄りも、食料は、足りているのか?」

「戦いに、追われて、食料を作っている時間が無い。困っている。欲しいだけ持って行け。他の、種族の分も、持って行け」

「なんと、優しい種族なのだ。しかし、戦いは強い。尊敬する」

「この旗を、忘れるな」

「判った。恩は、忘れない」

「では、食料庫に、行こう」

と、船の、食料庫に案内した。

そこには、インディアンが、驚愕するほどに、堆高く、食料が積まれていた。

「我々が付いていれば、食料で苦労することはない。西側は、我々が戦う。心配はない。東側を戦え。不利になったら、我々に言え、何時でも応援にいく。それと、武器を持っていけ」

 と小銃を渡して、弾丸が二十五発撃てる事を、教えて、弾丸が切れたら、マガジンを取り替えること事を、教えた。

試射をさせた。

 インディアンたちの、驚き方は、普通では無かった。

食料と、銃と弾丸を、荷車に五台分、馬に付けて、持たせてやった。

「馬も、呉れるのか?」

「そうだ。もう仲間だろう」

「ありがたい。我々に出来ることはあるか」

「道案内を頼みたい、砦の場所はどこか? 危険の少ない道を案内してくれ」

「判った。出陣の時には、黄色い狼煙を上げてくれ」

 と大喜びで、帰って行った。

 やがて、北からの八師団が合流して、十三師団になった。

が、大助は、動こうとしなかった。

「まだだ」

と言ったきり、まるで、岩のように、動かなかった。

理由が、やがて、判った。

沖合に、雲霞のような船団が、見えた。

「やっときたな」

 大助が、腰をあげた。

約三十師団がきた。

すでに居る師団と併せると、四十三師団である。

しかし、三十師団の半数以上が、工兵だったのである。

「他のへいたちも、手の開いている者は、工兵を手伝え! 国を造る大本は、国土を造ることぞ。カナダ、アメリカへの、第一歩じゃ」

 それからは、騒然となった。

工兵の重機、機材、材料を、陸挙げした。

あらものが、運ばれてきた。

「取りあえず、ここに四里四方の、上陸基地を造るぞ。すでに、後続船団が来るぞ。桟橋その他を造れ」

 と図面を書き出した。

船の中が、一番安全であった。

司令船の中で焚き出した。気色い狼煙を上げた。

直ぐにインディアンがきた。

「たたかいか?」

「いや。そうでは無い。基地を造る。それで、周辺の事を知りたい」

「ジョン・デー川があるから、水の心配は無い。それに、白人は、まだ此処まで、来られない。此処まで来るのには、我々と何度も、戦わなければならない。良いところに、基地を造った」

 と、彼らの助言を、聞きながら、四里四方の基地を造ることにした。

ユンボとブル、その他で、土地をグイグイと掘り上げていった。

掘った土をその内側に高く積んでは、土を叩いて固めていった。

そこに防水用のシートを被せて四角く整形してある石を並べていった。

大きな石はクレーンで、並べていった。

船や、筏から直接、吊り上げていった。

そのまま石垣にしてしまうのであった。

見ていたインディアンたちは、ただただ呆気に取られていた。

 石垣の上には、コンクリートの塀が組上がっていった。

そこには、幾つもの銃眼が、開いていた。

土掘る、積み上げる、叩いて固める、放水シートを被せる。

石を積んでいく、その上に塀を造る。

屋根瓦を吹いていくその後ろに矢倉を造る。

武者走りも、少し奥まったところには、内掘りが掘られて、同じような工程が取られるといったことが、同時進行で行われているのである。

そのスピードと来たら半端ではなかった。

あれよという間に、出来てしまうのであった。

ある程度出来てから、インディアンに、

「外堀と内堀に水が入るのだが、攻め込めるか?」

 と、訊いた。

「とても、無理だ」

というのが、答えであった。

やがて、随所に角楼は、砲台は、トーチカが出来る、と聞いて、

「そんな砦はみたこともない」

と驚き入っていた。

 それは、本当に短時間のうちに出来て、基地内には、各種の建物も出来た。

井戸も何個所も掘られて、大きな湯沸かし場も幾つも造られて、

「湯をそんなに、どうするのだ?」

と訊かれた。

「我々は、生水は飲まない」

 と答えた。

「風呂にも入る。だから、湯沸かしは専門にやっている。だから、病人がでないのだ。兵士の水筒の水も、これだ」

 インディアンは、本気で驚いていた。

 直ぐに、農作業が始まった。

すべて、耕作機械で遣っていった。

見る間に、次の組が、苦土石灰を撒いていった。

「あれが全部畑になるのか?」

「そうだ。いまは、試験的に蒔いている」

「これでは、アメリカンの白人も、勝てない訳だ。安心した」

 と、言う間に、基地となる砦が出来上がった。

四里四方の砦である。

鳳国軍の将兵はすべて、砦の中に収容されてしまう上に、まだ、相当の空き地があった。

新大陸アメリカと、カナダへの、第一歩であった。

すでにカナダとは、話が付いている。

戦う相手は、イギリスからの白人の移民者である、アメリカ人であった。

まだ、イギリスからの独立はしていなかった。

少しでも、西部に流れて行きたいのであったが、そこには、インディアンがいる。

インディアンの方が原住民なのである。

無法もよいところであった。

幸村の教えは、いかに、原住民と仲良くやるか、と言うことであった。

幸村の教えにも、背くことであった。

 大助が言った。

「心配なようなら、一族で、この砦に、移って来ると良い。女、子供、老人もいるのだろう。戦う時は、共に戦おう」

「本当に移住してきてよいのか?」

「なんなら、先住民用の砦も、この砦隣に造ってやろう」

 というので、隣接して、半分の大きさの、砦を造った。

住民が全て、移住をし終えたときに、とても、肉眼では、見えなかったが赤い、狼煙が見えた。

インディアンは、凄く目が良いのであった。

「白人の騎兵隊がきた。とても大きな騎兵隊だ。この間の仕返しのつもりだ」

「よし! 共に戦おう!」

「駄目です! この間あれだけ、暴れたら良いでしょう。機動騎馬はだめです!」

 木村重成が、側に居て、中止を掛けた。

「心配するな。今度は司令車に乗る」

「本当に、もう・・・殿下は、皇帝なんですぞ」

「だからこそ。戦う背中を見せなくでは、成らない時もある。と、親父に教わったわ。だが、度々、やるものでもない。敵の数は二師団とは、あるまい。こういうときには、思い切り大量で、お出迎えすることよ! 彼らを、両脇に従えてな。多分、敵は面食らうぞ。十師団、出撃!インディアンを、道案内に立てて、進め。斥候を、四方八方に、飛ばせ。慣れた土地ではない。思わぬ、不覚を取らないようにせよ。隊を三方に、分けよ。本隊四万、右翼三万、左翼三万」

 といった、時に、インディアンが、動物的な、雄叫びを全員で上げた。

すると遠くの峰々からも、雄叫びが帰ってきた。

峰という峰に、インディアンの戦う前の姿が稜線に沿って、無数に居並んでいた。

彼らの多くが、鳳国からの贈り物の小銃を手にしていた。

 谷底をやって来た白人の騎兵隊が、見下ろせる場所にいた。

インディアンの案内であった。

騎兵隊の数は、少ない数ではない。

しかし、二師団が、精一杯であった。

これに、負けたら、次には、貧弱な隊しか出せないであろうと思われた。

「我々も、横隊で、威勢を見せてやれ。それが、礼儀というものだ!」

 十師団が、横隊にならんだ。

一瞬、騎兵隊の動きが止まった。

しかし、背後にも、インディアンの隊列が待ち構えていた。

谷底で、四方を囲まれて、進退、極まった感じに成った。

「ま、まさか、鳳国軍と、インディアンが、連合したというのか・・・」

 隊長のアンディー中佐が、愕然といた顔で、口ごもった。

「此処まで来たら、前身しかあるまいと手を振った時である」

 大助の口から、

「戦車、自走砲、戦闘装甲車、装甲車・・・打下ろしだ。届く!・・・発射! 全車、撃てー!」


 と、号令した。

凄絶な轟音が、山間に谺した。

その轟音に、全身が、固まった者が何人もいた。

弾丸が、火の尾吹いて、騎兵隊に向かって、飛翔していった。

一条ではない。

無数の火の尾である。

 やがて、騎兵隊の中央に着弾した。

そこで、さらなる破裂音がした。

大音響である。

それと同時に、騎兵隊の人馬が、殆ど、宙に舞上がった。

次々と大砲が、落下してくる。

その度に、人馬が飛び散った。

騎兵隊は、まさに、阿鼻叫喚であった。

戦いようもなかった。

それが、一渡り済むと、インディアンが、嬌声を上げて、三方の峰から、雪崩が起きたのかと思う程の勢いで、騎兵隊に攻め込んでいった。

 騎兵隊は、ひとたまりも無かった。

全員、戦死であった。

 呆気ない、戦いであった。

それを、白人の斥候隊が見ていた。

馬の尻の皮が裂ける程に鞭を打って、砦に伝えた。

「莫迦な・・・」

 砦の隊長が、驚愕した。

 斥候隊員たちの顔も、幽鬼の如く青ざめていた。

嘘ではない。

「いずれ、この砦にも攻めてくるでしょう。相手は、インディアンも入れたら、軽く二十万人には成るでしょう。ヨーロッパ十二、三カ国を軽く打ち破っている国ですよ。イギリスも、まだその痛手から立ち直っていないということです。到底、フランスも来られないでしょう。何処からも、応援は来ません。カナダは、鳳国の条件を無条件で、飲んだそうです。百十度Wの縦の線と四十度Nの、グリーン川の当たりになるでしょう。そこを、国境線の支点にしてくるはずです。カナダでは、そのような、交渉で手を打ったと、聞いています」

「莫迦な・・・三分の一以上を割譲しろと言うことか」

 と、地図を広げて、声を、飲み込んだ。

「インディアンの、取られた土地を取り返すのに、何の文句かあるのか、原住民の味方をしてどこが悪いという、論理だそうです。事実、インディアンは鳳軍の味方に付いています。

アルコールは飲むな。敵の戦略である。というので、ウイスキーは、殆どの者が、叩き割ったそうです。インディアンはともかく、鳳軍は煙草も吸いません。戦いに徹底しています。次は、この砦を、攻撃してくるでしょう」

「まさか。この砦は最前線ということで、頑固に、大きく造ってある」

「簡単に壊されますよ。敵は進軍しながら、基地を造っています。兵站線を延ばしでいつのです。それも、もの凄い速度で、基地を造ってしまいます。そこに、インディアンも、住まわせています。畑も直ぐ作ってしまいます。それをインディアンたち耕作の仕方を教えて、ドンドン、造らせていますし。元々、穀類は沢山持ってきています。ヨーロッパも、鳳国から買っている、くらいですから、船は、ドンドン、港に這入って居ますから。なんの不自由もありません。元々、海洋国です。すべて、鉄の船です。戦艦も商船も」

「鉄の船? 浮かぶのか」

「三十五ノットの船艦です。戦車も凄い速度でしょう」

と言う所へ、第二陣の斥候が戻ってきた。

「敵が、隊列を整えて、インディアンを道案内人にして、最短距離を進軍しています」

「なに?・・・直ぐに応援を頼め、ここには、女、子供、老人がいるんだぞ」

 と言う間にも、戦車の地響きが、聞こえてくる様な気がした。

 砦の前の平野には、ズラリと鳳国の十師団と、色々な種族のインディアンが、鳳国軍の両側に、雲霞の如くに、居並んでいた。

時折、動物的な、甲高い、奇声をインディアンが発した。

戦いで、興奮が収まらないなしかった。

普段のインディアンは実に大人しいのである。

言われた通りのことを真面にやっていたのである。

 使者が、一個大隊で、投降を勧めにいった。

「我々の目的は、人を殺すことではない。しかし、戦争になれば、殺さざるを得ない。女、子供、老人がいるなら、先にだせ。危害は加えない」

 しかし、砦の隊長は、莫迦だった。

「我々の任務は、この砦を死守することである」

 と一歩も譲らなかった。

「これは、砦ではない。木囲いである。どのくらい、もろいか見るが言い」

 と戦車に、合図を、送った。

戦車が水平に撃った。

一発で、砦の柵がガラガラと、音を立て、崩れ落ちて、しまったのである。

「たった一発だ。見た通り、戦車は何台でもある。無駄な抵抗は止めた方が良い。それでも、いるというのなら、遠慮はしない。思い切り攻めるが、気が進まない」

 と、優しく言ったときに、騎兵隊の一人が、インディアンの腕を至近郷里で打った。

「撃て!」

と赤い旗を振った途端に、戦車、自走砲から、弾丸が、猛烈に発射された。

戦闘車が、直ぐに来て、撃たれたインディアンと他の者を収容していった。

これを大助は司令車から見ていた。

「話の通じない奴ららしい。徹底的に潰せ。怪我人は大丈夫か?」

「近かったので、タマは貫通しました。病院車に運んでいます」

「大事にならなければ良いが」

「大丈夫でしょう。卑怯な奴らだ。皆殺しにしろ。女も子供も!その話し合いに行っている者を撃つとは。一個所では無く、四方八方がら撃って、丸裸にしろ!」

 戦車、自走砲、戦闘装甲車、装甲車、機動騎馬隊が、回転して、見る間に、砦を丸裸にした。

そして、

「中央に、集中砲火だ!」

 見事に野原になった。

その間、十分と掛からなかった。

 これを、遠方から、観察していた、斥候は、次の砦で、

「あれは、こちらが悪い、先方から、投降を勧めにきて、せめて、女、子供、老人を助けよう、と言っているときに、交渉役の、インディアンを撃ってしまったのだ。これで、怒りの油に火を注いでしまったのだ。あれは、皆殺しにされても仕方がない」

「莫迦な事を・・・」

「次は、この砦に来るぞ」

「・・・」

「こんな砦など、木の囲いだと言っている。事実十分で平野になった」

「・・・」

「敵が、現れたら、白旗を掲げることだ」

「しかし、そんな、交渉役を撃ってしまったら、もう信じないのではないか?」

「かもしれない。莫迦なことをやったものだ。相手の身になってみろ。信じろと言う方が無理という者だ。このまま、東部まで行くぞ。小さな、砦など構っていられないということも、考えられる。俺はこのことを東部にまで、伝えなければならない。東部の連中は、嘘だと、思うだろうがね。そうしている間に、ドンドン、敵は近づいてくるぜ。東部のお役人さんは、金しか信じないからね。土壇場で、慌てるところを見てみたいよ。相手は鳳国軍だぜ。金なんか、唸る程持っているよ。世界一の金持ちだよ。宗主国のイギリスが、お願いしますと、食料を分けて貰っている国だよ。物知らずには困った者だ。イギリスに、問い合わせたら、どういう答えが返ってくると思っているのかね? お役御免というのが返ってくるよ。イギリスに、食料が行かなくなるからね」

「全員を連れて、山の中に逃げる以外はないな」

「だったら一時でも早いほうが良いな。インディアンに見つかると思うけどね」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る