第12話 やっとほのぼの出来る……こともなく

突然だが今は朝の4時くらい。この時間帯にあいつらがここに集まるらしく俺は悪人集団のアジト的な建物にきている。監視と一緒に、、、なんでこの時間なんだろな、眠くて仕方ない


「先日お電話した通り、私だけがやってきました。監視を兼ねてね」


ふふっと高校生らしからぬ色気を放ちながら笑う。だけどやっぱり、立派な大人の女性じゃないか、、、て、そうだ自己紹介してない


響歌「そうか、んじゃ長い付き合いになるし、名前くらい教えろ。お前は知ってても、俺は知らないから」


「ふふっそんな口調じゃ異性から好かれませんよ」


響歌「名前知らないからお前しか言いようがないし、第一仲良くするつもりもないし、、、てかホントに同い年なのか?だんだん年上に見えてきた」


「どんどん甘えてもらって構いませんよ。と、名前でしたね。私は――


「おいてめぇら、ここで何してる」

名前聞こうとしてたのに、いいところで出てきやがる、、、


「あ、響歌さんって呼んでもいいですか?」


響歌「すでに呼んでたと思うんだが気のせいか?まあいいけど」


「では響歌さん、、、そこでじっとしててくださいね?あと目を瞑ってくれますか?」


何で目を、、、そんな見てはいけないことをしようというのか!


「さっきからごちゃごちゃとうるせえんだよ!そこの女、いい見た目してんな、俺らが可愛がってやるよ、、、それとお前、、、男だよな?まあいい、マニアもいるしお前も可愛がってやる」


そう奴らの一人が言った瞬間、監視の目が変わる。その場をその圧だけで圧倒してしまうような、誰も逆らえなくなる凍り付いた目をしている。


「貴様、主に何を言った」


響歌「おい、、、大丈夫か?お前」


「黙れ主、目を瞑れと言ったはずだぞ、監視の命令も聞けぬとは、、、少々調教が必要か?」


何こいつめちゃくちゃ怖いじゃん!!口調変わるの何で?もしかしてあれか?集中しちゃうと人格変わる的な!、自分ハンドル握ると性格変わっちゃうんですよ的な!!あれなのか?


そうこう考えていると、突然手錠と足枷をつけられ地面に押し倒される。


「なあ主、そんなに調教を乞うのか?ふっ、そうだったな、主は思春期真っ盛りだ、こういうことに興味を示す年ごろか?」


響歌「ちょ、ちょっと待て!いくらなんでもこれはヤバいだろ」


こういうのは成人してからじゃないのか!?愛し合う者同士でするんじゃないのか!?ほら、あいつらも何やってんの、置いてくなよ的な目でこっち見てんじゃんか!!


「おい姉ちゃん、せっかくの見方を拘束して何してんだ?まあいい。姉ちゃんを俺らで調教してやるよ」


「俺らだと?笑わせるな。お前以外もうお寝んねしちゃってんじゃねえか」


「なに!」


男が振り返るとそこには男の仲間が全員泡を吹いて倒れていた。俺も正直見えなかった。俺、こんな奴らから逃げてたの?希望が無くなってくるな、笑っちゃうぜ


「さあ取引タイムと行こうか、、、」


監視が男に近づき一枚の紙を突き付ける。そこまで徹底するとは、さすがとしか言いようがない、、、


「なんだよ取引って、、、も、もう許してくれ!俺らはただ―――


男が半泣きでしゃべっている途中、呆れた目をして監視が腹に膝蹴りをいれる。


「貴様に拒否権はない、取引して豚箱へ行くか、お仲間と地獄へ行くかだ、取引をこの地獄行きの意味、、、どうとらえようと勝手だが―――


そのとたん男が狂ったように顔をぐちゃぐちゃにして取引に応じた。

その内容は、、、まあ、平野さんがこいつ等のせいで困ることは絶対になくなる内容とでも言っておこう。その通りに喋るとこいつらに同情してしまう。


「さ、終わりましたよ。学園生活に戻りましょう。そうそう、名前でしたね私の名前は蝶野右京ちょうのうきょうと申します。私も今日から生徒ですよ。あなたと同じクラスの、ね。ふふふ」


終わった。もういろんな意味で終わった。てか、こいつの変わりようが怖すぎる。


響歌「もう、、、、ヤダ」


蝶野「何がですか?」


響歌「全部だよ!!現に縛られてんの!解いてよ早く!これじゃ学校にいけない!」


蝶野「あら、あなたならいつでも私が迎え入れますよ?お婿に」


響歌「べつにお婿に行きたいわけじゃねえよ!あとそれは男が言うもんじゃねえだろ!、、、ねえよな?」


蝶野「否、別に発言するのは自由ですから、男女は関係ないですよ?」


響歌「そ、そうか、、、あんまそういうのに疎くてな、、、ってそうじゃなくって!!」


蝶野「まあ茶番はここまでにして、、、響歌さん、調教はどのようなものがお好きですか?」


響歌「やったことねえから知らねえよ!あとしてもらいたいとも思ってないわ!」


蝶野「あらら、響歌さん可愛いから、路上生活で経験されたのかと」


響歌「なんでそうなるんだよ!って、もしかしてあれか?おっさん達がテント入れてくれたのって」


蝶野「そんな逃げ場のないような、輪姦シチュエーションを経験されてなお、道程を守り切るとは、さすがです。尊敬いたします」


あんとき気付かれないように未明にそっと出て行ってよかったー、、、マジで良かったー


こいつ、、、蝶野右京が恐ろしい、恐ろしすぎる、、、

響歌「それで右京さん。早く解いてもらえますかね?」


蝶野「あら、もう名前呼びだなんて、大胆ですね」


響歌「違うわ!んで逸らすな!もー早く解いてくれよー!!!」





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

どうもアナザーです。今回はちょっと内容を柔らかく?してみました。

怖さを出そうと思ったんですが、なんか違う怖さになっちゃいました。下書きって大切だなと、身にしみて感じますね、、、

ま、次も見てくれると嬉しいです

ではでは~

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る