ゲームを極めた男〜アプリのキャラや能力を使えるようになるチートをもらったので転移先で無双する〜

@harimanda

第1話転移

「おっ、今月の新キャラはこれか〜」  


ピザのデリバリーを食べながらスマホをいじっているこの男は高宮 桂。20歳で工場に就職したが気まぐれで買った宝くじがあたり早々に工場をやめニートをしている。


「あ〜、また爆死!?排出率わるすぎだろ…また、課金するのか」


桂は宝くじで当たった金を使いもともと強かったゲームでもさらに少なくないお金を入れそして膨大な時間をかけ世界一の座を獲得していた。


「ユニオンは相変わらずガチャ率悪いな」


ユニオンは「ユニーク オンライン」の略で世界中でプレイされているオンライン対戦ゲームだ。その名の通り自分独自で装備や仲間を集め500種を超える仲間や呪文そして装備を使いバトルをするゲームだ。プレイヤーは1億を超える大ヒットゲームとして特集も組まれたこともある有名ゲームだ。そんなプレイヤー達の頂点がこの高宮 桂だ。


「ふぅ〜、だいぶ2位とのレート差開いてきたな。一旦休憩挟むか。」


「とりあえずコンビニでも行くかな。」


桂は2位との差が開いたのを確認するとそのままスマホを持ちながら電気を消し家の鍵をしめコンビニに出かける。家を出ると時間はすでに夜の9時であった。


「ん?こんなとこにこんな道あったか?」


普段コンビニ以外で基本外に行かない桂だが小さな頃から住んだ地元で見慣れない道があることに違和感を覚えた。すると丁度目の前を黒猫が通過し横道に入っていった。桂はなぜかその黒猫が気になり横道についていくことにした。


「ん〜、やっぱり一週間前コンビニ行ったときにはこんな道なかったよな。」


桂の前を歩く黒猫は桂の事に気づいてはいるようだったがチラリと時々後ろを振り向く以外は特に気にした様子もなく前に進んでいた。すると突然黒猫がいなくなり少し離れたところに現れしっかりとした目線で桂のことを見つめていた。桂は黒猫に追いつこうと数歩あるきだすと急な浮遊感に襲われた。


「え?なんで道にこんな穴があんだよぉぉ!???」


時間が夜9時だったこともありあたりが暗く横道に数メートル進んだところにあった大の大人が一人はすっぽり入るような穴に落ちてしまった。


「くっそ暗くてよく見えなかった。」


浮遊感から開放された桂が目を開けるとそこには真っ白な空間で誰も居ない場違いなおみくじの箱があった。そしてそのおみくじ箱には「一回限定!」の張り紙が貼り付けられていた。そして桂はとりあえず目の前にあるおみくじを引くことにした。


「一回限定…とりあえず回せばいいんだよな…?」


「ガラガラぽとっ。」


桂がガチャを回すと虹色に輝く小さな棒がでてきた。するとどこからともなく機械的な女性の声が聞こえた。


「特別賞スマホ内のアプリ一つを自分の力にするを会得。アプリ一つを選択してください。」


桂は突然の声に驚きそしてその内容に更に驚く。 


「急に声が聞こえたと思ったら選択してくださいか、とりあえず自分の力にするならユニオン一択だな。」


もともと桂はゲーム以外にもいろんなネット小説を読んでいた事でうすうすこれから異世界に行くことになるんではと感づいていた。

 

「選択を感知。アプリ名ユニオン ユニオンに出現する装備、アイテム、キャラ、呪文を引き継ぎ。個体名 高宮 桂に継続。」


その言葉のあと桂の頭の中に今までの対戦記録やガチャ結果を楽しむ自分の姿が流れてきた。するとまた女性のような機械的な声が聞こえてくる。


「転移を開始します。お気をつけて。」


その言葉か終わると同時に目を開けられないほどの光が発生した。  


そして桂が目を開けるとそこは草木が生い茂った森の中だった。






そして桂が転移したあとの部屋にはおみくじ箱はなくなり黒猫が背を丸めながら寝ていた。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

処女作です。暖かく見守っていただければ幸いです。誤字脱字の指摘があればお願いします。アドバイスがあればお願いします。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る