第8話 謎の生物

 翌日。

 目を覚ますと、隣で寝ているリアの姿が目についた。


 よくよく考えると彼女の顔をマジマジと見るのは初めてかもしれない。

 起きていると緊張してロクに目を合わせられないからな。


 それはともかく……。


 改めて見るとリアは圧倒的な美少女だった。


 身長は160センチくらいだろうか。

 手足はスラリと伸びており、モデルのような理想体型である。


 胸はでかい。

 無粋な言い方をすれば少なく見積もってもFカップくらいあると思う。


 こんな可愛い女の子と同居生活を出来るなんて、日本で暮らしていた頃には想像もしてなかったよなぁ。



「……と。まずいまずい」



 ついつい時間を忘れて5分ほど魅入っていた。

 

 さてさて。

 リアが起きる前にトイレにでも行っておくか。


 そう考えた俺が洞窟の外に出ようとした時であった。



「な、なんじゃこりゃー!」



 洞窟の前に謎のドテカイ生物がいた。



「主さま!? どうなさいましたか!?」



 俺の声を聞いて飛び起きたリアが顔を出す。


「……なるほど。どうやらそこにいるのはスライムみたいですね」


「この世界のスライムってこんなに大きかったのか!?」


 青色の体をしたスライム(?)は少なく見積もっても5メートル近い大きさであった。

 人間どころか熊の1匹くらいなら余裕で飲み込んでしまいそうなサイズである。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る