就活は恋と同じ?

リュウタロウ

第1話

ナレーター

夏が近づいてくると同時に暑さも近づいてくる、まあ夏は好きだからいいけどね、さてどんなストーリーかな


2015年 12月26日 2000頃


ディズニーストア先輩「君の意図していることは分かるけど迷惑だったんだって」


小鳥「そうだったんですか」


吉冨「……」


小鳥「とりあえずこれがプレゼントね」


吉冨「なんか本当にすみませんありがとうございます」


申し訳なさそうな顔をしていたが、プレゼントは受け取った。


ストア先輩「気持ちは嬉しいけども気持ちは受け取れません」とストア先輩は後輩の吉冨の気持ちを代弁した。


吉冨「………」(私が言えば良かったのかな)


ストア先輩「じゃあお疲れ」


吉冨「お疲れさまです」


小鳥「お疲れさまです」


三人は挨拶をして帰った。


小鳥(フラれてしまったな、しかも代弁されて伝えられたとは)


吉冨(これっていけないことだよね)


二年後


吉冨「今日は二次面接だ、寝坊するとは」


吉冨お母さん「あやなご飯食べてくでしょ?」


吉冨「ごめん、二次面接間に合わないから途中で買って食べる」


吉冨お母さん「あらそう、分かったわ。とりあえず二次面接頑張ってね」


吉冨「ありがとう行ってきます」



吉冨「電車間に合ったけども

二次は確か人事部との面接緊張するな」


そして30分前であったがなんとか着くことができた。


吉冨「間に合った」


会社の人「おはようございます 面接の方ですか?では4階の真ん中の部屋に行って下さい」


吉冨「はい 分かりました」


吉冨(なんか大きいオフィスだな、さすがファッション企業

こういうところで働いてみたいおしゃれなオフィスで毎日楽しそうだな)


吉冨「4階着いた」


会社の人「では面接呼ばれた方から順にお越し下さい 吉冨あやかさん、木塚のりかさん、渡部かなさん」


吉冨「はい」

木塚「はい」

渡部「はい」


会社の人「ではこちらの椅子にかけて待っていてください」


三人「はい わかりました」


吉冨(とんとん)「失礼します」


人事部役員「どうぞおかけください」


吉冨「失礼します」


人事部役員「あれ、吉冨あやなさん?ですか」


吉冨「はい そうですが」


人事部役員「覚えてるか分からないけども以前ストアで一緒であった峯村です 覚えてますか?」


吉冨「分かりますよ 覚えてます」


峯村「良かった 実は今日人事部面接人足りなくて、結局私がやることになって、自分の会社のことやらないといけないのに」


吉冨「そうなんですね なんか社長かなにかやられてると聞いたんですけども」


峯村「そうだよ 社長やってます けども今日は人事部の面接 とりあえず面接やりましょうか」


吉冨「はい お願いします」


峯村「では学生時代に一番頑張ったことは何ですか?」


吉冨「私が学生時代に頑張ったことはディズニーストアーでのアルバイトです ディズニーストアーのアルバイトはレジをやるのが中心でしたが、ユニベアというクマのぬいぐるみも販売しておりました 学生時代に部活やサークルではなく、特にこのストアでアルバイトが私は一番頑張ったことだと考えます」


峯村「なるほど 私もよくみてたことあったので覚えてます

ではそこから得たことってなんですか?」


吉冨「そこから得たことはコミュニケーション力です ゲストというお客さまと話す機会が多く、自分から話さなくてもゲストの方から話されることも多かったです 私はなかなか自分で話すことが苦手だったのでゲストの方から話されて話をすることができたくさん話すことができました そのような理由からコミュニケーション力を得ることができました」


峯村「はい ありがとうございます ではもしこの会社に入ることができたら何をしていきたいですか?」


吉冨「はい 私は企画やデザインなどをしていきたいと考えています それは大学の授業で何かについてチームで企画をした経験があり、企画に対して興味を持ちました デザインは企画を考えていきながら、デザインをあとから作っていくこともあるのでグループ活動の経験をしきたのが私は大きかったと思うので企画やデザインをしていきたいと考えております」


峯村「ありがとうございます」


面接はそのあと少し続いた。


吉冨「ありがとうございました 失礼致します」


峯村「お疲れさまでした」




吉冨「面接は緊張したな いやー受かってるか不安だけども」


一週間後

吉冨「(あれ電話だ)お疲れさまです!吉冨です。」


人事部「こんにちは 人事部の上田と申します 吉冨さんの携帯でお間違いないでしょうか?面接はこの間はどうだったでしたか?」



吉冨「こんにちは はい 緊張しましたね」


人事部「そうでしたか 緊張されたとは思いますが、吉冨さんにはぜひ最終面接に進んでいただきたいと思います 明後日の1030面接なんですがいかがでしょうか?」


吉冨「わかりました はい、大丈夫です 明後日の1030から面接に伺います」


人事部「では明後日10:30から面接お待ちしております よろしくお願いします」


吉冨「ありがとうございました 失礼致します え、二次面接通ってしまったのか とりあえず良かった」


最終面接当日


吉冨「落ち着いていけば大丈夫」


人事部「では吉冨さん、田中さん、渡部さんご案内します」


吉冨(緊張してきた)


田辺「失礼しました」


人事部「では次の方お入りください」


吉冨「失礼致します」


最終面接の人「どうぞ」


吉冨(え、この人が最終面接なんで)


最終面接の人「ではお座りください」


吉冨「失礼致します」




最終面接の人「最終面接を担当する小鳥です よろしくお願いします(吉冨ちゃんか まあでもこれは最終面接だから知り合いでも公平性を保たないといけないからカジュアルには話さない)」


吉冨「よろしくお願いします(もう知ってるのにとりあえずこれは最終面接だからかな)」


小鳥「緊張されてますか?」


吉冨「してますね」


小鳥「そうですか まあ気楽にやっていきましょう(でしょうね、緊張するね まあ頑張って下さい いや笑顔ないな)早速ですが面接を始めていきたいと思います 志望理由一次でも聞いてると思うけども何でうちの会社に入りたいと思ったんですか?他にもファッション企業あるけども」


吉冨「はい もちろん他にもいろんなファッション企業がありますが、御社のブランドは従来から馴染み深くまた入社一年目からデザインを自分でできたり、企画を立ち上げることができるなど他社にはない点があると思いました 自分でデザインをできたりするのは私は魅了されました ぜひ御社でこのような仕事をしていきたいと思い、志望しました」


小鳥「はい ありがとうございます(そういう理由ね真剣な態度はいいけども笑顔ね)日本はスーツとか着なきゃいけない風潮が強いけどもどうしてだと思いますか?」


吉冨「それは…昔からそういう固定観念が強い人がそう決めたからでないですかね」


小鳥「なるほど(もう少し答えてほしいな) 少し話が変わりますが、日本で売れている人気の商品を南極で売るとしたらどう売りますか?」


吉冨「(何その質問そうですね…やはり人気の理由を説明していくことだと思います利点を挙げたり、その人にとってメリットがあることなどです」


小鳥「人気の商品を売るとしたらそうする感じですよね (まあいいかな) 空いているオフィスで商売をやるとしたら何しますか?」


吉冨「御社と同じような商品販売をします 自分たちがデザインをしたオリジナルな商品を販売しようと思います」


小鳥「なるほど ありがとうございます 商品販売はニーズありますしね」


吉冨「はい」


最終面接はおよそ40分は続いた。


小鳥「では以上で最終面接を終えたいと思います 何か最後に言っておきたいことはありますか?」


吉冨「(思い付かないな)特にないですね」


小鳥「分かりました では気を付けてお帰り下さい」


吉冨「ありがとうございました 失礼致します」




吉冨「(面接緊張したけどもこれは受かるかわからないな)」



その頃小鳥は最終面接で内定を出すか決めている最中であった。

二次面接は8人通り、最終面接では4人、内定予定人数は2人である。


小鳥「田中さんは態度は良かったけども面接の基準値がぎりぎり、渡部さんはこの中でかなり良かったな 大学も立教大学さすが 田辺さんはクリエイティブでおもしろかったけども現実的にやれるかどうか そして吉冨さんは態度が普通、面接質問は大丈夫だけどさてこの中から二人内定を出さないといけない 誰にしますか」


峯村「失礼致します 内定者決まりましたか?一応決まったら私から連絡するみたいなので人事部役員から言われて」


小鳥「ああ峯村社長 面接ありがとうございました またぜひお願いします」


峯村「はい よろしくお願いします 内定決まった方の資料はどれですか?」


小鳥「その机の上に置いてあります」


峯村「はい え、吉冨さんは内定ではないの?」


小鳥「うん そうだよ」


峯村「彼女は内定でいいんじゃないの?ただでさえ知ってるんだから」


小鳥「まあ面接での態度は普通で、面接質問には答えられてたけどもあえて内定はださなかった むしろこれは彼女にとって一つの成功体験につなげたいからね」


峯村「成功体験?まああなたがそう判断したのだからそれでいいと思うけども、近くにいる人ほど仕事の生産性が上がるということは覚えといたほうがいいかもね」


小鳥「とりあえず次回の面接もぜひよろしくお願いします。」


峯村「はい 了解いたしました ではお疲れさまでした」


小鳥「お疲れさまでした」


ドアの音 ガチャン


小鳥「近くにいる人ほど生産性が上がるのか 知らなかったな よしなら少し懸けてみようか」


その頃、吉冨は先日のメールが来てメールを確認していた。

吉冨「あれメールだ」


メール


件名 最終面接選考結果


本文

この度は選考にお越しいただきありがとうございました。厳正な選考をした結果、残念ながら今回は見送りとさせていただきます。誠に残念ではありますが就職活動のご健闘をお祈りしております。

人事部採用担当


吉冨「はあ、最終面接通らなかったんだ これで落ちるのはすこしショック ずっと行きたかったところだったのにその分落胆するよね 就活の面接で落ちるのはなんか恋に似てるな 一次面接が1回目のデートで、二次面接が2回目のデート、最終面接が告白みたいな感じだな まるで恋みたい、しかもフラれた時と同じような気持ち」


(これが私の実力と言ったら言い訳だけれども、もしかしたら就活の神様が私から離れたのかもしれない それは多分二年前の2015年12月26日の時だ あの時、私は想いを伝えられたが、自分で言わず、先輩が私の気持ちを代弁して伝えた 結果的に私の気持ちだからいいのだが、あの時私が本心で自分の気持ちをしっかり言えば良かったのだ 甘えてる自分がいて、人任せにしてしまったところこれが原因だ これで就活の神様が離れたのかもしれないあまりにも無念で後悔という言葉しかなかった)



次の日


峯村「小鳥社長話というのはなんですか?」


小鳥「実はうちを第一でない学生がたくさんいて人が足りなくってしまったんだなのでまた面接をやることにした」


峯村「え、二次募集をして選考をまたやるんですか?」


小鳥「うん、そうだね あと、君の言葉を信じることにしたよ 近くにいる人ほど生産性が上がるということ」


峯村「そうおもっていただけたなら幸いです では二次募集について分かったらまた連絡お願いします」


小鳥「はいよ」



吉冨「さて新しい所を応募するか」


吉冨 母「あやなご飯よ あと何か届いてたわよ、企業とかの?」


吉冨「はいえ、企業の?なんだろう」


すると吉冨は封を開けた。


吉冨「え、これって」


吉冨あやな様


2015年7月15日


先日は選考にお越しいただきありがとうございました。弊社は改めて人材確保をするため二次募集の選考を行います、ぜひとも選考にご参加ください。

日程は以下の通りです。


日程:7月17日、7月18日、7月19日、7月20日、7月21日、7月22日

時間:10:00~1800まで(最終面接まで行います)

場所:東京本社


吉冨「参加しよう これがラストチャンスだ」



そして選考当日


吉冨「忘れ物なし、身だしなみ大丈夫」


人事の人「では吉冨さんどうぞ」


吉冨「失礼致します」


人事部「ではまずは志望動機をお願いします」


吉冨「はい私が」


吉冨(ピンチをチャンスに変えるという言葉その言葉は本当でした 私がまさにそうです 今私は人生最大の崖に上がっている最中です、しかもそれは自分で上がっています 就活も恋も自分で決めること、人任せにしてはいけない それを学んだと思います それを糧に私は明日からまた頑張りたいと思います)


ナレーター

ディズニーストアーストーリーいかがだったでしょうか?

就活は意外にも恋に似てるそして今回主人公は大切なことを学びました。油断大敵このことを皆さんにぜひ送りたいと思います。

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就活は恋と同じ? リュウタロウ @suzu06199

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