恋する気持ち

リュウタロウ

第1話


高校教師「おっなべけん今回もよくやったな」

なべけん「あっはい」

川田浩二「何点だった?」

なべけん「98だったよ」

川田浩二「すごいな、俺なんて80点だったよ」

なべけん「それでもすごいね」

川田浩二「本当に思ってるか?英語とか苦手だわ、てかさ、お前進路どうするの?推薦でいくわけ?」

なべけん「一応、一般かな」

川田浩二「おおそうなのか」

高校教師「はい静かに、今回平均点59だった、後期中間の英語は少し難しくした。受験まであと少しだから気を抜かずに頑張ってくれ以上、ではまた来週」

川田浩二「一般というけど、お前どこ大学目指してるわけ?G-Marchとか?」

なべけん「いや、実は国立の東京大学目指してるんだ」

川田浩二「えっまじで?あの東大?うちの高校でも2人出るかでないかくらいなのに」

なべけん「親にさ、行けって言われててさ」

川田浩二「なるほどね、俺は推薦で慶応行くわ」

なべけん「推薦でいくんだ、どこの学部?」

川田浩二「理学部かな」

なべけん「そうなんだ」

川田浩二「お前は?」

なべけん「理科一類かな」

川田浩二「えっまさかの医学部?」

なべけん「うん、父さんが医者だからさ」

川田浩二「そういうことか、なんかお前との距離がだんだん遠くなってる気がする」

なべけん「なんだよ、それ」

川田浩二「まあ、お互い頑張ろうな」

なべけん「おお、頑張ろうな」


次の日休日

なべけん「やばい、寝すぎた、まあ予備校今日は午後からだからいいけども

あっ、見ているみんなに自己紹介をしてなかった。なんか1人で話すのも変だけども気にせず聞いてくれ。俺の名前は渡辺健太、みんなからなべけんと呼ばれてる。これは中学時代からのあだ名。高校でもそう呼ばれている。高校は県内でNo2の進学校 海浜高校に通っている。文武両道、一人全役というのが学校の目標。高校生クイズで決勝に残ったり、吹奏学部では銀賞などを獲得している。まあ今はここに通っている。ここまでが説明。そして受験まで残り4か月となり焦り始めているのが最近の俺」


予備校授業

講師「仮定法過去、If+主語+動詞の過去形+助動詞の過去形+動詞の原型になるというのを覚えておきましょう。ここ意外と基礎になります。そして助動詞の部分はなんでもはいります」


なべけんもくもくとノートに書き写す。


帰宅後、なべけん勉強する。

なべけん「今日は過去問の続きをやろう、赤本難いな」

70分後

なべけん「よし、今日はここまで寝よう。」

センター当日

試験官「では始めてください」

全員が一斉に問題用紙を開く。


なべけん(あれ、この単語見たことない、abdication?なんだこの単語?Kingがどうしたんだよ。とりあえず読みすすめていかないと解けないな、マークシート3に塗りつぶそう。)


試験官「ではやめてください、筆記用具をおいて、解答用紙を後ろから前の人にまわしてください」

なべけん(なんか英語手ごたえないな、次は国語か)


センター試験も終わり自己採点

なべけん「おっとりあえずセンターの合計710点よしこれで東大受験乗り切れる」


東大受験当日

試験官「でははじめてください」

なべけん(数学をテンション下がるな、nを正の数とし、3nを10で割った余りをanとする。anを求めよか。これはこうかな)


試験官「ではやめてください、解答用紙を後ろから前の人にまわしてください」

なべけん(うーんなんとも言い難いな、今日はスタバでも行こうかな)


なべけんスタバでお茶をする。

なべけん(東大受からなかったらどうしよう、浪人だよな、なんかこれしか考えられなくなるな)


東大合格発表日

他の受験生「あっ俺の番号あったよし3467間違ってない」

アメフト部が来る。

アメフト部員たち「では胴上げだーばんざいばんざい」

他の受験生「ありがとうございます、なんかうれしくて、興奮して涙でました」

アメフト部員「いいことじゃないか、あっ君がたいがいいからアメフト入らない?」

他の受験生「まじすか?じゃあ一応ビラだけもらっておきます」

アメフト部員「ありがとうな」

近くでみていたなべけんが少しだけ戸惑っていた。

なべけん「あれはすごいな、さて俺の番号は4765」

なべけんが番号を懸命に探した。

受験番号掲示板

4760

4761

4762

4763

4764

4766

4767

なべけんは驚愕した。

なべけん「えっ俺の番号がない、嘘だろ」

なべけんは肩を落としその場を立ち去った。


帰宅後

なべけん「ただいま」

なべけん母「おかえり、どうだったの結果は?」

なべけん「いやだめだったよ、だから一浪決定だよ」

なべけん母「そうだったのね、でも東大は一筋縄ではいかないわよね、次は大丈夫きっと」

なべけん「うん、まあがんばるわ」

なべけん母「そういえば、なんか書類届いてたわよ」

なべけん「はいよ」

なべけん「ああ、これか、不合格通知ね、あと5点足りませんでしたか。実力不足だな

まあ今日からまた勉強だな」


なべけん母「けんたちょっと下来て話がある」

なべけん「うん?何?」

なべけん母「実はね、これから勉強には集中してもらいたいとは思うけども、アルバイトをしながら視点を広げてみるのもいいかもしれないとお父さんと話したのよ。もちろん勉強が大切だけどね。今まで勉強ばかりだったあなたが少しでも楽しく人生を送れるようにね。アルバイトしながらでも勉強はできるし、やってみない?」

なべけん「いいね、すこし考えて探してみる」

なべけん母「うん、今日はとりあえず勉強お休みにしたら?そういう日も必要よ」

なべけん「だね、ありがとう」

なべけん「うーんたくさんあるな。映画館、カラオケとかも楽しそう。でも深夜クローズで5日以上勤務は厳しいな。」

するとなべけんはあるアルバイトに目に止まった。

なべけん「うん?ディズニーキャスト?これは土日だけでもいいんだ。繁忙期はもちろん出るけど、普段土日だけならいいかも、オープンキャストになればそのあと勉強できる。応募してみようかな」


ディズニーキャスト面接官「では登録情報の確認をします。この住所であってますか?」

なべけん「はい」

ディズニーキャスト面接官「はい、土日キャスト希望かな?あとはオープンが希望?」

なべけん「はいそうですね」

ディズニーキャスト面接官「了解です。何キャスト希望かな?」

なべけん「特に指定はないです。」

ディズニーキャスト面接官「わかりました。では本日は以上です、登録期間内に連絡いたします」

なべけん「分かりました、ありがとうございました」

ディズニーキャスト面接官「はい、お気をつけてお帰りください」

なべけん「はい、失礼いたします」

なべけん「abdication、王位権限、責任などを放棄か。この単語覚えとこう。

あれ着信が入ってるなんだろう。かけてみるか」

キャスティングセンター「はいキャスティングセンターです。」

なべけん「こんにちは、先ほど電話がありましてこの電話番号からかかってきたのでかけなおしてるんですが」

キャスティングセンター「はい、折り返しの電話ありがとうございます。お名前を頂戴してもよろしいですか」

なべけん「はい。わたなべけんたです」

キャスティングセンター「はい、お待ちください」

キャスティングセンター「お待たせしました。先日はキャスト面接にお来しいただきありがとうございました。実はお仕事の紹介でお電話させていただきました。マーチャンダイズという接客のお仕事があるんですが、ご興味はございませんか?」

なべけん「マーチャンダイズとは何ですか?」

キャスティングセンター「はい、これはディズニーリゾートのお土産などを販売するお仕事となっております。」

なべけん「なるほど(おもしろそう)あのその仕事引き受けさせてもらえますか?」

キャスティングセンター「はいかしこまりました。ではよろしくお願いします。」

なべけん「はい、お願いいたします」

なべけん「あのディズニーで働けるなんて、内心すこし憧れてたんだよな」


ディズニー大学での研修も終わり、いよいよ現場での研修も始まる。

なべけん「相変わらずゲストの数多いな」

リードキャスト神田かよこ「こんにちは、今日から私が君を指導する神田かよこと言いますよろしくね。」

なべけん「よろしくお願いします。僕はわたなべけんたと言います。」

リードキャスト神田かよこ「よろしくね、わたなべ君は今大学生?」

なべけん「いえ、予備校生です」

リードキャスト神田かよこ「そうなのね、じゃあそっちの勉強も頑張らないとね」

なべけん「はいそうですね」

リードキャスト神田かよこ「他のみんなには挨拶した?」

なべけん「まだですね」

リードキャスト神田かよこ「じゃあ先に挨拶行こうか」

なべけん「はい、了解です」


リードキャスト神田かよこ「今は3人今出勤してるのよね。あっ私ちょっと電話してくるからその間にみんなに自己紹介しといてね」

なべけん「はい」

神田かよこ「よろしく」


なべけん「なかなか自分からだと話かけずらいな」

するとあるキャストがなべけんに近づいてきた。

キャスト山田楓「あら新人さんかな?」

なべけん「あっはい。初めましてわたなべけんたと言います。よろしくお願いします。」

キャスト山田楓「はじめまして私山田楓と言います。呼び方は楓ちゃん、かえでん、でもなんでもいいよ」

なべけん「はい、分かりました。」

キャスト野村諒子「あっ新人さんだ、私 野村諒子と言います。よろしくね」

なべけん「はい、僕はわたなべけんたと言います。よろしくお願いします」

するとまたもやキャストがやってきた。

香山るり「あれ、みんな何やってるの?」

野村諒子「いや新人さんが入ってきたから自己紹介タイムだよ」

香山るり「へえーじゃあ私もしようかな。私は香山るりと言います。よろしくね」

なべけん「僕はわたなべけんたと言います、よろしくお願いします。」

香山るり「よろしくね、わたなべさんは大学生?」

なべけん「僕は予備校生ですね」

香山るり「そうなんだ、勉強やってるんだね」

なべけん「はい」

山田楓「ということはもしかしてタメ?私18で4月から大学生ちなみに学部は私立の教育学部です」

なべけん「僕も18で大学1年生の年齢ですね」

山田楓「おうタメなんだね、敬語でなくていいからね」

なべけん「はい、分かりました」

野村諒子「私も1年になるんだよ、学部は国立の薬学部」

なべけん「なんか新鮮ですね」

山田楓「まあそうですね、なべけんおもしろい」

なべけん「はい、そうすか?山田さんは将来先生になるんですか?」

山田楓「そうだね、小学校教師か社会教師かな、科目専門で社会の免許もとれるんだよね」

なべけん「そうなんですね、先生はいいですね、ちなみに野村さんは?」

野村諒子「私は薬剤師か研究者になろうかなと考えてる」

なべけん「かっこいい」

野村諒子「大変だけどね」

香山るり「大学生うらやましいな、私も大学行こうかな」

山田楓「るりちゃん今からでも間に合うよ」

香山るり「そうかな?そしたら勉強教えてほしいな」

野村諒子「勉強ね、じゃあ新人のなべけんに教えてもらいなよ」

香山るり「じゃあお願いします」

なべけん「えっまじすか?」

山田楓「あのちなみに高校はどちらですか?」

なべけん「海浜高校です」

山田楓「頭いいね偏差値70の」

野村諒子「すごいさすがです」

香山るり「海浜高校そんなに頭いいんだ」

山田楓「そうなんだよ」

香山るり「そうなんだ、そんなに頭のいい人入ってきたのか」


神田かよこ「はい、じゃあ納品朝礼はじめます。おはようございます、では香山さんと山田さんは今日の納品を確認していつものように検品してね。野村さん今日の在庫確認したら品出し。渡辺くん、なんかいいにくいからなべけんでいいかな?私と一緒に品出しをします。そんなに難しいことはないからね。」

山田・香山「了解です」

野村「了解です」

なべけん「はい了解です」


神田かよこ「この缶類のおかしは賞味期限確認して早いのを前に、新しいものを後にします。とりあえずここやってくれるかな?」

なべけん「はい」


山田楓「朝の準備本当疲れる」

香山るり「だよね、休憩が本当好き、あとゲストサービスも」

山田楓「分かるわ、はやく帰りたい」


野村諒子「よし1枚目終わり」


そして納品が終わりオープン時間となった。


神田かよこ「今日はもうすぐ行かないといけないので基本的な伝達は今日の売り上げ300万といつものようにたくさんのゲストが来るということだけです」

全員「了解しました」

神田かよこ「よしじゃあいくよ準備するよ」


全員「おはようございます、ようこそ」




神田かよこ「なべけんと香山さん休憩ね」

香山るり「はい」

なべけん「はい」

神田かよこ「休憩場所教えてあげて」

香山るり「分かりました」


香山るり「さて行きましょうか」

なべけん「行きましょう」


休憩室

香山るり「ここが休憩室、広いよね」

なべけん「たしかに広いかもです」

香山るり「なべけんはどこの学部目指してるの?」

なべけん「一応医学部ですかね」

香山るり「すごいね、お医者さんになるんだね」

なべけん「まあはい、親が医者なもんで」

香山るり「そうなんだ」

なべけん「はい、まあ」

香山るり「なべけんさんディズニー好きなの?」

なべけん「そこまであまり興味を持ってはいませんでしたが、かわいいとは思います」

香山るり「そうなんだね、私は好きだよディズニー」

なべけん「いいじゃないですかディズニー女の子みんな好きですしね」

香山るり「そうね」

香山るり「ちなみに好きな女性のタイプとかいるんですか?」

なべけん「えっと堀北まきみたいな子ですね」

香山るり「そうなんだね、かわいいよね。私は桐谷美玲かなかわいいという子は」

なべけん「たしかにかわいいですよね」

香山るり「分かってくれてありがとう」

なべけん「はい」

香山るり「ねね、今日何時に終わります?」

なべけん「16:00ですね」

香山るり「私も16:00なんだけども、社員さんと面談があるから16:30になる今日もしよかったらスタバとか行きませんか?」

なべけん「あっいいですけども」

香山るり「わーじゃあ行こう」

なべけん「そうなんですね、了解です」

香山るり「終わったら休憩室で待ってて」

なべけん「はい、分かりました。」


そして勤務が終わり


香山るり「お待たせしました、じゃあ行こうか」

なべけん「はい、行きましょう」


スタバにて

香山るり「何にする?」

なべけん「僕はキャラメルフラペチーノにします」

香山るり「じゃあ私はオレオフラペチーノにする」

なべけん「おいしそうですね、でもメニューにないですよ」

香山るり「実はこれ裏メニューなの」

なべけん「そうなんですか、知らなかったです」

席にて

香山るり「あっせっかくだから写真撮ろうよ」

なべけん「いいですよ」

香山るり「いくよ、はいチーズ」

なべけん「撮れましたか?」

香山るり「いいかんじかも」

なべけん「なんかこういうのはじめてです」

香山るり「こういうの?」

なべけん「はい、なんていうかそのこういう場所で女の子と来るのです」

香山るり「あっそういうことね、女の子とは遊びに行ったことはないの?」

なべけん「うーんどうでしょう、遊びではないですが、同じ予備校の同級生とかと自習室で勉強したりですかね、よくその人から分らないこと聞かれること多くてその流れで勉強をしたりとか」

香山るり「なんかすごいおもしろいそれ」

なべけん「おもしろいですか?」

香山るり「うん、私高校時代とかよく男の子と2人でスタバとかカラオケには行ったことはあるんだけども、男の子と2人で勉強はないな、勉強あまりしたことないし」

なべけん「そうなんですか、じゃあ僕の反対ですね」

香山るり「ね、おもしろい、うける」

なべけん「なんか楽しいです、こういうのも」

香山るり「なら良かった、これから勉強頑張れるね」

なべけん「はい、頑張りたいです」

香山るり「私もなんか資格とろうかな、なべけんの話聞いたら私も勉強しないとという気持ちになっちゃったよ」

なべけん「いいじゃないですか、何の資格取りたいんですか?」

香山るり「そうだな、英語とかの資格?TOEICとか英検?通訳案内士?」

なべけん「英語系の資格たくさん」

香山るり「まあね、一応8歳まではアメリカ住んでたからね」

なべけん「そうなんですか、英語話せるんですか?」

香山るり「話せないよ、日本人学校行ってたからね」

なべけん「話せると思ってました」

香山るり「話せないよ、まあ今度英語の勉強教えてね」

なべけん「それは構わないですが、時間とか大丈夫そうですか?」

香山るり「今日みたいな時間帯で合わせれば平気だよ」

なべけん「了解です」

香山るり「楽しみだな、なんか新しいことをやるみたいで、新しいことやるの好きだからね」

なべけん「ですね」

香山るり「あらもう20:00だ、明日も早いよね?」

なべけん「はい、早いですね」

香山るり「日曜日だから明日もたくさんのゲスト来るね、でもディズニーだから楽しみ」

なべけん「楽しみですね、僕も明日楽しみです」

香山るり「うんよし解散しよう」

なべけん「はい」

スタバ前にて

香山るり「楽しかったまた行こうね」

なべけん「行きましょう」

香山るり「うん、あっちなみにさラインやってるよね?」

なべけん「やってますよ」

香山るり「グループ招待したいから教えて」

なべけん「了解です」

香山るり「はい、招待したからあとで入って」

なべけん「分かりました、ありがとうございます」

香山るり「うん、じゃあ私買い物して帰るからまた風引くなよ」

なべけん「ありがとうございます、香山さんも」

香山るり「うん、また」

なべけん「はいまた」


帰宅

なべけん「ただいま」

母「あらお帰りどうだったディズニーは?」

なべけん「なかなか大変だけど、これから楽しみだよ」

母「あら良かった、今まで勉強ばかりだったからね、こういうのもたまにはいいわね」

なべけん「だよね、じゃあ勉強するわ」

母「はいよ、ご飯あと30分後だからできたら呼ぶね」

なべけん「ありがとう」

部屋

なべけん「それにしても今日は本当楽しかったな、まさにディズニーのように魔法に「かけられた感じかも、あっ一応今日お礼のLINEでもしておこうかな」


LINE内容

かやるり








既読

21:00






21:10



既読

21:20










21:22


次の日アルバイト

香山るり「なべけんおはよう」

なべけん「おはようございます」

香山るり「昨日スタバ楽しかったね」

なべけん「はい、楽しかったですね」

山田楓「えっるりちゃんとスタバ行ったんだいいな、うらやま私も行きたかった」

野村諒子「おっ新人なのにやるな、がつがついくね」

なべけん「いや、誘われて」

野村諒子「ほおほお」

神田かよこ「おはようみんな、なんの話?」

全員「おはようございます」

山田楓「なんかスタバ2人で行ったらしいですよ」

神田かよこ「あらデート?いいわね今度私も行きたいわ」

香山るり「楽しかったですよ、たくさん話したもんね?」

なべけん「はい」

野村諒子「なんか顔赤くなってるよ」

なべけん「いえ」

神田かよこ「まあとりあえず今日の準備するよ」

全員「はーい」

神田かよこ「おはようございます」

全員「おはようございます」

神田かよこ「今日もたくさんのゲストが来られます、いつも通り笑顔を出してゲストを迎えましょう」

全員「はい分かりました」

神田かよこ「そしたらオープン準備ね」

全員「はい」


そしてオープン

山田楓「こんにちはようこそ、ご自宅用ですか?代わりの袋つけときますね

ゲスト「お願いします」


神田かよこ「今日は品出しからやっていくよ、ゲスト来たら邪魔にならないように品出しよろしくね」

なべけん「了解です」

神田かよこ「よろしくね、私デスク作業してくるから分からなかったらほかの先輩に聞いてね」

なべけん「分かりました」


なべけん「これはここかな?賞味期限今日で切れるのあるな」

ゲスト「すみません、今日発売したマリーちゃんのキーチェンホルダはどこにありますか?」

なべけん「少々お待ちください、確認してまいります」

渡部育代「どうしたの?なんか困ってるの?」

なべけん「あの今日発売したマリー?のキーチェンホルダってどこにあります?」

渡部育代「あああれは入り口付近のすぐ近くにかかってるよ、ゲストはどちらかな?」

なべけん「レジの前にいる青い帽子被った女性の方です」

渡部育代「了解、そしたら私案内するね」

なべけん「お願いします」


渡部育代「お待たせしました、お客様ご案内しますね」

ゲスト「はい」


渡部育代「案内してきたよ、また分からなかったら聞いてねちなみにあなたは新人さんかな?私渡部育代と言います、神田さんと同じ契約社員のリードキャストです」

なべけん「はじめまして新人の渡辺健太です、よろしくお願いします」

渡部育代「うん、よろしくねじゃあ私戻るね」

なべけん「はい」


2時間後

神田かよこ「よし、そしたらなべけん休憩行こうか」

なべけん「あっもうこんな時間ですか」

神田かよこ「そうだよ、夢中になってやってた感じかな?楽しい時間はすぐに過ぎてしまうわよね」

なべけん「はい、その通りですね」

神田かよこ「いってらっしゃい」

なべけん「いってきます」


香山るり「あっなべけん休憩?」

なべけん「はい、休憩ですね」

香山るり「また一緒だね」

なべけん「一緒ですね」

香山るり「よし行こう」


香山るり「昨日は楽しかったね、私あの時間また戻りたいわ」

なべけん「そんなにですか?」

香山るり「まあね、やっぱりなべけん面白いからさ」

なべけん「そんなことはじめて言われました」

香山るり「あら本当?みんなからなんて思われてたの?」

なべけん「いや、まじめとか」

香山るり「確かにまじめって思うけど、他の特性もあるんだなと思った

あとさ勉強今日とかやらない?」

なべけん「今日ですか?」

香山るり「ダメそうならまた今度でいいよ」

なべけん「大丈夫ですよ」

香山るり「じゃあまたここで待ちあわせね、スタバでやりたい」

なべけん「分かりました」

香山るり「うん、楽しみだね」

なべけん「はい、楽しみです」


そして勤務終了後

なべけん「英語しか今日はないな」

香山るり「お待たせしました、行こう」

なべけん「行きましょう」(わっ今日かわいい、今日は白のカーディガンにロングスカート)

スタバにて

香山るり「東大の英語って文章難しそう」

なべけん「難しいですよ」

香山るり「私は無理だな」

なべけん「僕もやりたくないですよ」

香山るり「頑張ってよ、実は私将来通訳案内士になろうかなと最近考えていてその勉強をしようと思って」

なべけん「いいじゃないですか、頑張りましょうよ」

香山るり「うん、頑張りたいなと思って、海外の多くの方に日本を知ってもらいたいからね」

なべけん「なんかかっこいいですね、そういう夢を持つこと大切ですよ」

香山るり「ありがとう、なべけんも東大頑張って合格してね」

なべけん「はい、頑張りますよ」

香山るり「うん、あっじゃあ今日は英語の問題からやろうかな

なんか見たら過去問難しい」

なべけん「単語からやりましょう」

香山るり「単語からがいいよね、そうでないと読めないしね」

なべけん「そうですね」

香山るり「このpsychology?って何?」

なべけん「心理学のことですよ」

香山るり「ああ、心理学ね、難しい単語だな」

なべけん「難しいですよね」

香山るり「うーんそう思う、social psychologyは何?」

なべけん「社会心理学のことですね」

香山るり「あまり勉強して来なかったから本当分からないな」

なべけん「でも今やればいいですよ」

香山るり「うんそうだね、まず単語今日は覚えるしかないな」

なべけん「覚えていきましょう」

香山るり「でも楽しい」

なべけん「楽しみながら勉強やる方が楽しいですよね」


1時間後

なべけん「そろそろ行きます?」

香山るり「いいよ行こうか」

なべけん「はい」


香山るり「よしじゃあそこの噴水行こうよ」

なべけん「いいですね」

香山るり「写真撮りたい」


香山るり「よし、撮るよ」

なべけん「はい」

香山るり「ハイチーズ」

香山るり「なんかいい感じに撮れてるね」

なべけん「いい感じじゃないですか」

香山るり「付き合ってないけどカップルみたいだね」

なべけん「そういう風に言われると照れますね」

香山るり「何照れてるんだよ」

なべけん「いやそんな」

香山るり「まあいいや、今日はありがとうお互い勉強頑張ろうね」

なべけん「頑張りましょう」

香山るり「うん、じゃあ私左だからまたね」

なべけん「はい、また」

香山るり「なんか寂しそうな顔つき、また来週ね」

なべけん「そうですかね、また来週」



なべけん「ただいま」

なべけん母「あら遅かったわね、最近なんかバイトの日は帰り遅いわね」

なべけん「えっそうかな?」

なべけん母「うんそう感じるわ、遊んでたの?」

なべけん「いや友達と勉強」

なべけん母「そうなのね、もしかして女の子?帰りがたまに遅いのもそのせい?」

なべけん「あのその、まあ女の子だよ、でもその人とは何もないから」

なべけん母「そうなんだ、今度どんな子かまた教えて」

なべけん「はいよ、じゃあ勉強するからまた」



なべけん「なんか今までしたことがない勉強だったな、本当に楽しかったな

あの時間がまたあればいいな」



香山るり「今日も楽しかったな、さて、明日はまたバイトか頑張ろう」



なべけん「明日からまた予備校、頑張るか」



予備校にて

予備校講師「古文で大切なのは古文単語をいかに覚えるということ、そして文脈から意味を推測する力をつけていくことです、古文単語分からないと読めないよ」


なべけん「(なんだろう今日はやけに物寂しい感覚だな、予備校だからかな、そんなことはないと思うけども)」



なべけん「ただいま(今日はなんだか変な一日だったな)」

なべけん母「おかえりなさい」

なべけん「(今日は疲れたから寝ようかな)」


なべけん「10分くらいで起きればいいや」

なべけんは疲れたので眠ることした、するとある夢をみた。


夢の中

なべけん「今日は疲れたな、今日はバイトだったな」

香山るり「おはようなべけん今日もバイト一緒だね」

なべけん「はい、そうですね」

香山るり「相変わらずまじめだね」

なべけん「そうですか?」

香山るり「そう感じたよ、あのね実はさ私言わないといけないことがあってね」

なべけん「何ですか?」

香山るり「私実はね、好きな人がいてその人と結婚するんだ」

なべけん「結婚ですか?」

香山るり「うん、だから祝ってね、結婚式呼ぶね、ちなみに今日で最終勤務ねじゃあ私1人で作業しないといけないからあとでね」

なべけん「あの、ちょっと待って」


なべけん「はああ、何て変な夢なんだ、まさか現実とかではないよね」


香山るり「なんか、おもしろいことないかな」


なべけん「なんだこの胸騒ぎは落ち着かない」


そしてバイトの日

香山るり「おはよう」

山田楓「るりちゃんおはよう」

野村諒子「おはよう」

山田楓「諒子ちゃんおはよう」

野村諒子「おはよう、あれなべけんは?」


なべけん「おはようございます、ははあ、着いた」

香山るり「なべけんおはよう、珍しいね遅刻するなんて」

なべけん「そうですか?」

香山るり「うん、あとなんか今日元気ないよね」

なべけん「そうですか?」

香山るり「うん、顔色変だよ」

なべけん「そんなことは(つらい)」

香山るり「今日は大丈夫?」

山田楓「無理しない方がいいよ」

神田かよこ「おはようみんな、あれなべけん今日元気ないね」

なべけん「そうですか?」

香山るり「やっぱり休んだ方がいいんじゃない」

なべけん「大丈夫ですよ、体調悪いとかそういうのでないので」

神田かよこ「そう?ならいいけども」

香山るり「本当なべけんは」

その時だった

なべけん「香山さん」

神田かよこ「香山さん」

香山るりが急に倒れてしまった。

山田楓「諒子ちゃん救急車呼んで」

野村諒子「うん、分かった」



病院にて

香山るり「うん?ここは?」

神田かよこ「るりちゃん気が付いた?」

山田楓「本当驚いちゃったよ」

野村諒子「でもとりあえず良かった」

神田かよこ「私先生のところに行って話してくる」

野村諒子「はい」

香山るり「なべけんもありがとう来てくれて」

なべけん「全然そんなことは」

香山るり「ありがとう、あの実はねなべけんに話があって」

山田楓「あっ私そろそろ家に帰るは夕飯作るの担当だし」

野村諒子「私ももう一つのバイトがあるから行くね」

山田・野村「るりちゃんまたね」

香山るり「2人とも帰るんだ、またね」


山田楓「2人きりの雰囲気ぽかったからね」

野村諒子「さすが楓よし途中まで行こうか」

山田楓「うん」

医者「香山さんの症状は疲労かと思われます、もともと体がそんなに強いほうではないみたいなので」

神田かよこ「そうですか」

医者「はい、念のため検査もしますので3日ほど入院して様子をみましょう、他の病気がないか調べます」

神田かよこ「分かりました」


香山るり「またさスタバ行きたいね、私新作の抹茶ラテ飲みたいわ」

なべけん「僕も飲みたいですね」

香山るり「だよね」

なべけん「それで話というのは?」

香山るり「実は私昔から体が弱くなくてこれからなべけんと外に出た時に迷惑をかけたらと思ったら嫌だからあえて伝えるね」

なべけん「そんなことはないですよ、でも心配です」

香山るり「そんなに心配しなくてもいいよ平気」

なべけん「なら良かったです」

香山るり「大丈夫私は元気だから、早くバイト戻りたいなまた休憩時間たくさん話して、みんなと話したいな」

なべけん「僕も香山さんと働きたいです」

香山るり「あっ香山さんじゃ固いからるりちゃんでいいよ」

なべけん「そうですか、ではるりちゃん・・・」

香山るり「何照れてるんだし」

なべけん「まだ慣れてなくて」

香山るり「あいかわらずなべけんおもしろいな」

なべけん「そうですか?」

香山るり「うん」

なべけん「はじめて言われました」

香山るり「本当に?」

なべけん「はい、あっではそろそろ帰りますね」

香山るり「うん、了解楽しく話せてよかったよ」

なべけん「僕も良かったです」

香山るり「うん、またバイトでね」

なべけん「はい、また」

バイト日

なべけん「おはようございます」

山田楓「おはよう」

野村諒子「おはよう、なんかなべけん今日テンション低いね」

なべけん「そうですか?」

山田楓「うん、なんか心配、るりちゃんのこと?」

なべけん「なんか多少心配になりますけどね」

山田楓「だよね、それはみんな心配になるよ」


勤務がはじまり

神田かよこ「よし今日はレジをやるよ」

なべけん「はい」

神田かよこ「私後ろで見てるから心配しなくていいからね」

なべけん「ありがとうございます」

なべけん「こんにちはご自宅用ですか?」

ゲスト「お土産です」

なべけん「かしこまりました、7点5600円です」

ゲスト「はい」

なべけん「ちょうどいただきます、ありがとうございました。いってらっしゃい」

神田かよこ「レジの操作は大丈夫だけどもなんか笑顔なかったな、ディズニーだから笑顔は必須よ」

なべけん「そうですね」

神田かよこ「体調でも悪い?」

なべけん「そういうわけではないんですよね」

神田かよこ「そっかなら良かった」

なべけん「はい」

神田かよこ「るりはきっと大丈夫、あの子いつも元気で強い子だから最近頑張ってたから疲れだよ」

なべけん「そうですね」

神田かよこ「うん、るりのためにも頑張ろう」

なべけん「はい、頑張ります」


医者「失礼します、香山さん体は大丈夫ですか?」

香山るり「まあ大丈夫です」

医者「今から検査をします」

香山るり「はい」


40分後

医者「お疲れさまでした、今日は安静にしてくださいね」

香山るり「はい、ありがとうございました」

医者「失礼いたします」

香山るり「もし悪い結果だったらどうしよう」

香山るりは写真を見る。

香山るり「なべけん絶対治すから」


神田かよこ「なべけん今日はお疲れさま、あっ明日お見舞い行ってあげて私たちは勤務だから行けなくてせっかくなべけん休みだしね」

なべけん「はい、分かりました」

神田かよこ「よろしくね」



次の日

香山るりの母親が来ていた。

医者「実は検査で悪性腫瘍が見つかりまして」

香山るり母「えっ腫瘍ですか」

医者「はい、そうですね」

香山るり母「手術ではなんとかならないんですか」

医者「もちろん手術はします、ただ腫瘍は初期段階ではないのでなんとも言えないですね」

香山るり母「でも今朝かなり元気だったじゃないですか」

医者「今はです」

香山るり母「今はですか」

医者「はい、私たちも最善を尽くすつもりです、お母さまから娘さんが安心できるように説明してあげてください」

香山るり母「分かりました」

香山るり母「はいるよ」


香山るり「はい」

香山るり母「るり」

香山るり「お母さん、先生のところに行ってたの?」

香山るり母「そうだよ」

香山るり「そっか」

香山るり母「あの実はねこれから手術をする予定なんだけども」

香山るり「えっ手術?なんで?」

香山るり母「うん、ちょっとしたしこりをとるんだってでも大丈夫よ」

香山るり「怖いな」

香山るり母「大丈夫、心配しすぎるのもストレスためるわよ」

香山るり「分かったわよ」

その時

なべけん「失礼します」

香山るり「あっなべけん来てくれたんだ、ありがとう今日は休みなの?」

なべけん「はい、仕事は休みですね」

香山るり「そっか、ねねお母さんバイト先の仲間、わたなべけんた君」

香山るり母「はじめましてるりの母です、娘がいつもお世話になっております」

なべけん「こんにちは、わたなべけんたと言います」

香山るり母「ありがとうございます来てくださり、あっじゃあ私はこれで失礼します」

香山るり「もう帰るの?」

香山るり母「明日も仕事だからね、新幹線だし」

香山るり「分かったよまたね」

香山るり母「うんまたね」


香山るり「まさか来てくれるとは」

なべけん「かよこさんが行ってきてと言ってたので」

香山るり「そうだったね」

なべけん「はい、大丈夫そうですか?」

香山るり「大丈夫よ」

なべけん「良かった」

香山るり「私に会いたかった?」

なべけん「いいやそんな」

香山るり「本当のこと言っていいよ」

なべけん「少し会いたかった」

香山るり「正直でよろしい、ありがとう」

なべけん「いえいえ」

香山るり「私退院したらやりたいことたくさんあるんだ」

なべけん「どんなこと?」

香山るり「資格試験の勉強とか、水族館行ったりとか、いろんなところ行きたい

あっ英語もやらないと」

なべけん「たくさんやりたいことありますね」

香山るり「うん、あとスタバも行くことかな、なべけんと」

なべけん「僕も楽しみにしてます」

香山るり「ね、行こう」

なべけん「あの実は」

香山るり「何?」

なべけん「僕こういうのよくわからなくて受験前はこういう感じでなかったんで変なんですが」

香山るり「うん?」

なべけん「僕はほかの誰よりも、香山るりちゃんのことが好きなんですよ」

香山るり「えっ?」

なべけん「ずっと勉強ばかり恋愛とか分からなくて、恋愛心理学の本読んでも解決できることでないから困ってて、人の気持ちとかだし、こういう気持ちは本を見ても書いてないとあとあと気づいて」

香山るり「うんうん」

なべけん「あなたに出会ってからなんか毎日が楽しくなってて気が付いたらバイトに行く方がいいと思うようになってました。あなたのそのすべてに惹かれてしまい、ぜひまたこれからもスタバ一緒に行ってください」

香山るり「まさかなべけんから言われるとはね。」

なべけん「はい」

香山るり「私のこと好きでいてくれるのすごいうれしいな。私の話も聞いてくれる?」

なべけん「はい」

香山るり「実は明日手術することになったんだ、明日怖くてどうなるか分からないと思うと不安で不安で」

なべけん「大丈夫ですよ」

香山るりは泣きはじめた。

香山るり「本当に怖くて・・・」

なべけんが抱擁した

香山るり「私まだ生きたいし死にたくないよ、やりたいことたくさんあるし」

なべけん「うん」

香山るり「私を置いていかないで」

なべけん「るりちゃんは大丈夫ですよ」

香山るり「その言葉信じるからね」


手術日

医者「では手術をはじめます、メス」

医者助手「はい」


なべけん「今日が手術日か、授業なんか頭に入らないな」

予備校講師「東大の長文は内容が医学や学問的な話題が多いのが特徴です、英語の長文対策にいろんな本を読んでおくように」


なべけん「なんか読む気になれない」


香山るり母「先生どうでした?」

医者「とりあえず手術は終わりました、すこしオフィスのところで話しましょう」

香山るり母「はい」

医者「実は・・・・」


なべけん「手術も無事終わったんだろうな、病院に行こうかな」


香山るり母「あら、健太君」

なべけん「こんにちは」

香山るり母「今話せる?」

なべけん「はい」

香山るり母「健太くん、実はねすごい言いにくいんだけども

・・・るりは今朝亡くなりました」

なべけん「えっ?えっ?亡く、亡くなったんですか・・・」

香山るり母「うん」

なべけんは涙をこぼした

なべけん「でもあんなに元気で、(泣)しかもおとといまで話してたし、まさかるりちゃんが亡くなるなんて、なんとも言えないです、まさかまさか信じられないです」

香山るり母「そうようね、実は予兆かどうかは分からないけどねるりから手紙を預かったわ」

なべけん「手紙?」

香山るり母「うん、るりがあなたに書いた手紙」

なべけん「はい」

なべけんは静かになったイクスピアリのベンチで手紙を読むことにした。

なべけん「本当に信じられない」

なべけんは早速手紙を開くことにした                手紙内容
































香山るり母「本当はあの子辛かったと思う、でもずっと頑張ってたはず、こんなに早死にすることなんて信じられないわ私も」

なべけん「そうですよね、(お母さんの方が一番辛いんじゃないか)」

香山るり母「元気だしてね、受験頑張ってね」

なべけん「はい、頑張ります」




東大受験当日


試験官「でははじめてください」


なべけん「よしこの英単語も文章もみたことある、この長文過去問と似てる」




試験官「はいではやめてください、今から解答用紙を回収にまいります」



東大の試験も無事終わりあとは合格を待つのみであった。




東大合格発表日 3月10日


他の受験生「2398、2398、あっあった、やったー」

アメフト部員「よーし、胴上げいくぞ」

他の受験生「えっ嘘?」

アメフト部員「いくぞ、ばんざいーばんざいー」

他の受験生「ありがとうございます」

アメフト部員「アメフト部をぜひよろしくお願いします」

他の受験生「はい」


なべけん「今年もやってるしさて俺の受験番号8779」



受験番号

8770

8771

8772

8773

8774

8776

8778

8779


なべけん「ええっあった、嘘まじで信じらんない、東大受かったし、早く帰って報告

アメフト部員は結構遠くにいるからまあいいや」




なべけん「ただいま」

なべけん母「おかえりなさい、そしてどうだった?」

なべけん「とりあえず合格してた」

なべけん母「あら、おめでとう良かったわね。今夜は椀飯振舞ね」

なべけん「うん、ありがとう、あっ今日シフト確認しに行くから、少し遅くなるわ」

なべけん母「はい、作って待ってるわ」

なべけん「行ってくるわ」



なべけん「お疲れさまです、シフト確認しにきました」

神田かよこ「はいよ、あっちなみに東大受験どうだった?今日合格発表日だったでしょ?」

なべけん「はい、そうですが、なんで知ってるんですか?」

神田かよこ「ニュースでもやってたし、楓とかからも聞いてたからね」

なべけん「なるほど、一浪の末、合格できました」

神田かよこ「あら、合格おめでとう、四月から東大生かすごいね、四月からも勤務よろしくね」

なべけん「はい、お願いします」


野村諒子「あっなべけんじゃん、シフトみにきたの?」

なべけん「うん、そうだね」

野村諒子「そうなのね」

山田楓「なべけん久しぶりだね」

なべけん「うん、そうだね」

神田かよこ「実はなべけん東大受かったんだよ」

山田楓「えっすごい、東大行くんだおめでとう」

野村諒子「おっ東大か、おめでとう」

神田かよこ「みんなでご飯会、なべけん祝賀会やりましょう」

山田楓「いこういこう」

野村諒子「るりもきっと喜んでるよ」

なべけん「そう思うよ」

山田楓「るりちゃんか、懐かしい、てか会いたくなってきたな」

神田かよこ「ムードメーカーといえばるりだもんね」

野村諒子「るり、あれなべけんどうしたの?」

なべけん「いや、そのそのるりちゃんのこと思い出したらなんか悲しくなってきて」

神田かよこ「もうなべけんったら」

山田楓「なべけん」」

なべけん「本当は、るりちゃんに直接伝えたかったから、僕にとってるりちゃんは人生で僕を変えてくれた人だから、本当に感謝してるから」


神田かよこ「だよね、気持ちは分かるよ、るりも直接あなたから聞きたかったと思う、るりのことは悲しいことだけども、るりのことを忘れずにこれからもるりのことを語ってあげること、あとは将来ゆりの持ってた病気を治せるドクターになることそれが大切なのよ」



なべけん「かよこさん、温かい言葉ありがとうございます」

神田かよこ「いえいえ、いつでも相談しておいで」

山田楓「私も相談に乗るよ」

野村諒子「何かあったら言ってね」

なべけん「ありがとうございます」




四月東大入学式当日


なべけん「よし、忘れ物なし、というより特になにもないけども、じゃあ行ってくる」

なべけん母「気を付けてね、いってらっしゃい」


なべけん(あれから半年も経ち、いまだにるりちゃんのことを考えてしまう、ずっといた身近な人の存在が大きいこと、そしてその存在が消えてしまうこと本当に辛かった。

僕は彼女からたくさんのことを教えてもらった、この風景は絶対に忘れない、東大入学式を終えたら、明日からは東大の医学生だ、僕はこの経験から少しでも多くの方を助けていき、将来的に悪性腫瘍をつぶす薬の開発にたずさわろうと思う。彼女と出会ってからいつのまにか彼女のことしか考えていなかった。それは今も同じ。おそらくこれからも毎日彼女のことを思い続けるだろう。彼女の好きだったもの、人生すべて受け止めてそれにかけること、成し遂げられなかったことそれをやっていくことが彼女のためである。こんな感情は生まれてはじめてで、そして恋する気持ちとはここまで深くその人のことを思っていくほどの気持ちだと気づいたのだ)

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恋する気持ち リュウタロウ @suzu06199

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