「この架空ラノベがステキ2023」飲酒放談
はい、おはきょむでございます。きょうは飲酒しながら、今年も無事に発売されました「この架空ラノベがステキ2023」を読んでいこうと思いますです。
まずはですね、ここに「この架空ラノベがステキ2023」と、きりっと苦いチョコレートと、ちょっとお高いウイスキーの入ったグラスがあります。きょむ、ウイスキーはロックかハイボールが好きです。きょうはロックでいこうかと思っております。
水割りって単純に薄めてるだけじゃないですか。いいお酒をなぜ薄めて飲む?! というのがきょむの主張であります。というかリアルおじいちゃんが「なしてこんたいい酒ッコ薄めて飲む?!」というひとだったので……。
では「このステ2023」を開いてみましょうか。御開帳!!
まずはランキング上位5作品を紹介していこうと思います。お、ぜんぶこのチャンネルで取り上げたやつですね。きょむの予想にかなり近いです。今年から「このステ」は集計のやりかたが変わりまして、文庫と大判が一緒の総合ランキングと、文庫・大判に別れたランキングが載っています。とりあえず総合ランキングを見ていきますか。
1位 「帝国の犬」著・坂口やすき イラスト・POW しびれびれ文庫
2位 「上京従姉の乳がすごくて受験がやばい」著・みやもと イラスト・ねね SA文庫
3位 「家賃三万の魔王城」著・須藤叶 イラスト・怪奇蛇男 しびれびれの新文芸
4位 「ゆるダンジョン」著・雪村れん イラスト・曾代芥 SA文庫
5位 「どんなモンスターも内臓は無防備です!」著・池波踏張朗 イラスト・ぐべ セイリューブックス
と、こういう結果でした。まあ妥当だろうなと思います。個人的に須藤先生の「家賃三万の魔王城」がランクインしてるのがめちゃめちゃにうれしいです。いいぞいいぞ~。
実を言うときょむがリアルお仕事で忙しくしているあいだに、「このステ」の投票期間が終わりきょむしてしまって、投票できなかったんですよ……無念。
坂口先生がこのチャンネルで言っていた通り犬ラノベで1位を獲ったの、有言実行って感じで大変よいです。
坂口先生、最初に読んだ「わたしの犬はお座りができない」の静謐な印象が強くて、「帝国の犬」はだいぶイメージと違ったところをついてきたなあと思ったんですけど、どうやら本領はこっちのようです。
坂口先生のインタビューが載っておりますね。見事に犬の話しかしてないです。ぶれない……。「このステ」1位が決まって吹雪都丸先生にめちゃめちゃ自慢した話が面白いですね。犬派猫派の抗争じゃないですか……。
それから今年の「このステ」はコラムが充実してるみたいなんですよ。ちょっとそこを取り上げます。
最初の「架空ラノベイラストの系譜」というコラムでは、架空ラノベというジャンルが認知されるようになってからのイラストの変遷が載っております。
きょむがこのチャンネルを始めるより昔の、バッチバチの萌え絵の時代とか、いまではアートになってしまったレジェンドなイラストレーターさんが当たり前に架空ラノベのイラストを描いていた時代だとか、大変興味深いです。
イラストって時代時代で好みが変わるなあって思います。20年前にはこのバチバチの萌え絵が当たり前だったんですよね。そこからさらに20年前はアートな感じで。実に興味深い。
続いて「架空ラノベの電子書籍化時代」というコラムがあります。どんな本でも電子書籍で買えちゃう時代なんですよね、いまって。
それで大井磯野先生の作品とかを読み漁っているわけですが、この流れでレーベルのなくなったロープ文庫エッヂの「ミュータント・アイドルズ」が電子書籍で読める! とあるので、興味のある方はぜひ。きょむは紙の本で持ってますけどね。えっへん。
このコラムを読んでみますと、架空キャラ文芸のロープ文庫と、架空ラノベのロープ文庫エッヂの作品が電子書籍で読めるようです。これはうれしい発見でした。
ロープ文庫系列、アプリに連載していて紙の本にならないまま消滅した架空ラノベがたくさんあるんですけど、きょむがこのレーベルを知ったのが消滅寸前だったので如何ともしがたく。これからちょっと読み漁ってみようかと思います。
まあレーベル自体が消滅しているので「続き読めないのかよ!!!!」となる作品も多数あるんだろうなーと思います。それは仕方がない。
ふう……ウイスキーおいしい……。チョコレートおいしい……。
いまはしびれびれ文庫みたいなメジャーなレーベルでも、電子書籍版特典のSSがあったりするんですよね。きょむは本屋さんで紙の本を買うタイプなんですけど、電子書籍版特典はとてもそそられるので紙の本と電子書籍がダブる事態が頻発してます。
しかも紙の本も書店ごとに特典のSSペーパーが違うとかってなると同じ本何冊買うのよって感じになっちゃうんですよね……。大企業のマーケティングこわい……。
それから「果たして『なるぜ』は宝の山か?」というコラムもとても興味深いです。いろんなレーベルが「なるぜ」や「ショドク」から作品を発掘しているんですけど、それは果たして本当に宝の山なのか? という。玉石混交の「なるぜ」や「ショドク」から作品を探す手間と、レーベルの賞で原稿を募る手間と、どっちが大変なのか? そして作家志望はどっちを選ぶべきなのか? というような内容です。
これは本当に難しい問題だと思います(ウイスキーを注ぐ音)。
なんていうか、「なるぜ」や「ショドク」はお話が未完成のまま止まっちゃったり、一人のインフルエンサーの評価でPV数が跳ね上がったりするじゃないですか。果たして評価されているものが本当に面白いのか? という問題が浮上するわけです。
勝手な印象なんですけど、っていうか語弊を招きまくる言い方なんですけど、書籍化してそれで食べていく、というより一部の集まりのなかで面白がられたい書き手、というのが一定数存在しているんだと思うんですよね。ただ人気者になりたい、みたいな。
本当に面白いものをストイックに求めるより、PV数を見てニコニコしたい、という書き手は少なからずいて、そのために当たり判定の大きいタイトルをつけたり宣伝にあたって全く関係のないトレンドのタグをつけてツイートしたり……いかん酔っぱらってきた。
どうも最近絡み酒になりがちでうぬぬってなってます。ちょっと水飲もう。
ごくごくごく……。
少しまえの日曜日の夜、大河ドラマのタグをつけて大河ドラマとぜんぜん関係ない異世界モノなるぜ小説の宣伝をしてる人見ちゃったんですよね。なんだお前! ってめっちゃ怒りました。スマホぶん投げそうになりましたもん。
でもその一方で面白いものを書くべく頑張っている人もたくさんいるんですよね。どこからデビューするかは自由だと思うんですけど、ちゃんと面白いと思えるものを、PV数でなく実際に読んだ歯ごたえで書籍化してほしいと思います。
さて、チョコレートが終了したのでいぶりがっこタイムに移動しますか。実家から送られてきたんですよいぶりがっこ。おいしいんですよいぶりがっこ。
まあコラムはこんな感じで、とても興味深い内容でした。
毎年「このステ」が出るたび今年も年末だなあって思います。いやまだぜんぜん年末じゃないですけど。まだ一か月半あるんですけど。
実を言うと、毎年「このステ」を買ってきて、そこまではいいんですが開くのにちょっと躊躇します。開いていいのかな、怖いこと書いてないかな、って。
書影の段階では内容に言及する表紙の文字は書影に出ていないので、すごく怖いんですよね……。最近本はほとんどネットで近くの本屋さんに取り寄せているんですけど、そのパッケージを開けるのが怖いですもん。
楽しみな本ほど開くのが怖いこの現象、なんなんでしょうか。勇気が出なくて開けないんですよ。ずっとドキドキしてから開くんですよ。怖いことなんて書いてないんですけど……。
ふう……(いぶりがっこをかじる音)。
面白い架空ラノベを読みたい人間にとって、「このステ」はいい道しるべだと思います。しかしながらみんなが読んでいるものが全ての人にとって面白いとは限らないので、やはりフィーリングで実際に選んで読んでみるのがいちばんいいと思います。
みんなはつまらないって言うものが自分にはバイブルになる、ということはわりとよくあることですし、このチャンネルはあくまできょむの主観で読んだ感想に過ぎません。今回はたまたま紹介した作品ばっかりランクインしてましたけど、きょむの動画も絶対ではありません。
それではまた次回、よい読書を! きょむなら!
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