「異世界酒豪伝 うまい酒ぜんぶ飲む」 ダダダ文庫

 おはきょむ! 正月の酔っ払い気分がだんだん抜けてきました。今年も帰省できないお正月でしたが、ほぼほぼ飲酒とテレビのおバカなやつを観て過ごしたので、まあ充実したお正月だったかと思います。


 今回紹介する架空ラノベはこれです!


「異世界酒豪伝 うまい酒ぜんぶ飲む」著・畠山敏夫 イラスト・おちよ ダダダ文庫


◇◇◇◇

異世界酒豪伝 うまい酒ぜんぶ飲む あらすじ

 とある酒蔵の杜氏で酒豪の竜太郎は、ある日酒のタンクに落ちて死に、異世界に転生する。異世界で与えられたスキルは「酒豪」で、どれだけ飲んでも二日酔いや依存症にならないスキルだった。そのスキルで、異世界の全種類の酒を飲むことに挑戦する!

 ◇◇◇◇


 わかりみの深いやつでした。なにがだ。


 竜太郎さん、けっこうおじいさんっぽいんですけど、酒蔵に勤めた理由が「酒を仕事で飲める」というホニャララ県民くさい理由でして、しかももともとお酒が大好きでめちゃめちゃ強い人なんですよね。酒蔵では伝説と言われてるようです。


 その竜太郎さんがまさかのタンクに落下し急性アルコール中毒で亡くなって、転生した先の世界で「酒豪」というスキルを与えられ、楽しく飲酒するお話です。


 転生先の世界にはいろんなお酒がありまして、我々の想像するお酒とは全然違う、謎のお酒が出てきます。たとえば「アルラウネ酒」は、魔物であるアルラウネの根っこを醸造して作ったお酒ですし、「トレント酒」は魔物のトレントから採れる林檎みたいな果物で作ったお酒です。


 そういう、魔物由来のお酒がいろいろ出てきて、それだけでなく酒の肴も見事に異世界なんですよ。「暴れニワトリの焼き鳥」とか、「ウーズの姿揚げ」とか。


 そんなのを肴に食べつつ謎のお酒をどんどん飲むうちに、その酒豪ぶりに感化されて飲み仲間が集まり、「旅をして世界中のうまい酒をぜんぶ飲もう!」ってなるんですよ。すごいです。すっごい飲兵衛です。


 そしてもちろんおいしい酒だけじゃなく「爆弾岩酒」とか「鳥のカス酒」みたいなまっずいお酒もいっぱい出てくるんですけど、そういうのが飲まれてる地域でおいしいお酒を広めようとする勇者ぶりに感動しかない。飲酒勇者ですよ。本当に。


 これ、異世界グルメが好きな人にはたまらないと思います。あと章ごとに、酒の肴の作り方の解説があるんですけど、いやウーズの姿揚げってそもそもウーズいないですから……。


 とにかくおいしそうな架空ラノベでした! お酒ってロマンですね! 面白かったです、オススメです!


 それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 また次回! きょむなら!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る