「ラノベ作家です。新作のイラストレーターが中学のころ絶交した女子でした。」 SA文庫

 おはきょむ! 9月も後半に差し掛かってまいりました、いやはや……本当にもうすぐ虚無チャンネル1周年ですか……なにかしたいとは考えていますがアイディアがありません。どうしますかね。とりあえずきょうも架空ラノベ紹介していきます! きょうはこれです!


「ラノベ作家です。新作のイラストレーターが中学のころ絶交した女子でした。」著・カントー智 イラスト・曾代芥 SA文庫


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 ラノベ作家です。新作のイラストレーターが中学のころ絶交した女子でした。 あらすじ

 それなりに売れているラノベ作家、中村草。新作の打ち合わせに現れたのは、中学のころ大ゲンカの末絶交したクラスメイトだった!

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「マタンキライダー!」のカントー智先生の新作です。大爆笑の大人のラブコメでした。


 主人公の中村草、本名中村宗太郎は、ちょっとえっちいラノベでそれなりに売れている作家です。新作としてビキニアーマーの姫騎士がオークに拷問されるタイプのラノベが出ることになり、さっそくイラストレーターと編集者と三人で打ち合わせをすることになります。


 で、そこに現れた美少女イラストの旗手と言われるイラストレーター、五星鼎が、中学のころ大ゲンカのすえに縁を切った同級生・星野香苗だったのです。香苗さんは開口一番、「あんた草なんてロマンチックなペンネーム名乗ってんの? 宗太郎が本名なのに?」と言ってきます。もうそこからめちゃめちゃ笑わされます。草は言い返します、「なにが五つ星だ。なにが鼎だ。鼎って足が三本あるやつだぞ。五本あったら鼎じゃねーよ」と。


 とにかく草と鼎の漫才が最高です。普通の会話なのに完全に漫才。もうひたすら笑うやつです。それを見てうろたえる編集者に、二人は「仕事のうえではちゃんとやりますんで」と答えて、続投を決定します。


 で、仕事の関係で会うことがときどきあって、第一印象最悪ラブコメの王道をいく展開になります。ユー・ガ●ト・メールみたいな感じと言えば伝わるでしょうか。仕事のやりとりがごくごく真面目なので、ときどき顔を合わせたときの気まずい雰囲気とかがすごく面白くて。草のアパートが火事になったとき、真っ先に泊まる場所を提供する鼎さん、男気に溢れている。


 あとお仕事モノとしてもよくできていて、ライトノベルってこういうふうに作られてるんだあ、と思いながら読みました。このチャンネルを始めてからいろいろな架空ラノベ作家さんとお話したりしてきましたけど、そこからさらに一歩踏み込んだお話で、いろいろ生々しいリアルなネタが飛び交うのは興味深いです。姫騎士拷問シーンをどんな気持ちで書いているとかそういう。


 すごく面白かったです、オススメです!


 それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 また次回! きょむなら!

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