「モノガタロイド」 ぬべろんちょ文庫

 おはきょむ! リアル仕事が忙しいのがしんどいです……動画作ってると楽しいので、あんまり愚痴とか言わないようにします。愚痴ばっかり言ってると人間性が腐ってしまうので。


 きょうも架空ラノベ紹介していきます、きょうはこれです!


「モノガタロイド」著・いかすみぱすた イラスト・揚げ物 ぬべろんちょ文庫


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 モノガタロイド あらすじ

 天才博士テツロー・カミバーサミーが発明した物語生成アンドロイド・モノガタロイド一号。最初は意味不明な言葉しか作れなかったが、次第に内容のある物語を作れるようになっていく。モノガタロイドはどんな物語を作りだすのか?

 ◇◇◇◇


 作品まるごと「モノガタロイド一号」が作ったていの、すごい実験作でした。最初はワードサラダっていうんですかね、ランダムに言葉が並んでいて、てにをはも間違えていて、なんじゃこりゃと思いながら読み進めたのですが、次第に言葉が意味を持ち始め、最終的にはモノガタロイド一号ちゃんの誕生について語られるというすごい作品です。


 しかも挿絵もモノガタロイド一号ちゃんが生成した設定でして、最初はただかわいい女の子が描かれているだけの無意味な絵です。しかし読み進めるとモノガタロイド一号ちゃんの誕生の様子がイラストとして表現されます。すごい作品です。


 ツイッターを見る限りではものっすごい賛否両論で、きょむも手に取るか躊躇したのですが、でも賛否両論になるということはなにか突き抜けているのだろうな、と思い買ってみました。


 面白いと思うか思わないかは個人差がすごいと思うので、あまり強力にプッシュできないのですが、わたしは面白いと思ったんですよね……筒井康隆的というか、椎名誠的というか、骨太のSFだなあと思いました。筒井康隆の「読者罵倒」とか「バブリング創世記」とか好きな人には最高に面白いと思います。きょむもそのクチです。っていうかあれ文章として好きな人いるのかな。バブリング創世記は発想やアイディアはとても面白いんですけど、小説としては面白いか、難しいところですね……。


 とにかくモノガタロイド一号ちゃんがかわいい。「物語るのデス」というのが口癖なのがかわいい。物語るためだけに生まれてきたモノガタロイド一号ちゃんらしいです。


 あとテツロー博士がひどい。モノガタロイド一号ちゃんにスク水とかメイド服とか着せ替えて遊んじゃう。それを嫌がらないモノガタロイド一号ちゃんがなんともけなげというか。


 モノガタロイド一号ちゃんの「文章の癖」がすごくかわいいので、筒井康隆的なものが好きな人は読んでみる価値があるんじゃないでしょうか。面白いかは保証できませんが、興味深くて新しいものだと思います。


 ではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 それではまた次回、きょむなら!

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