「家庭内戦国武将ノッブ2」帯コメント記念雑談 ゲスト:国境光秀

「おはきょむ! 今回はですね、発売からだいぶ経っちゃいましたが……きょむが帯を書かせていただいた、ぬべろんちょ文庫の『家庭内戦国武将ノッブ2』について、著者の国境光秀先生と雑談を配信したいと思います! 二度目の登場ですが、国境先生、そちらはどうですか?」


「あっはい、前回の配信でやり方はだいたいわかったので、なんとかなりそうです。よろしくお願いします!」


「こちらこそよろしくです! お正月特番で告知した通り、架空ラノベの帯を書かせていただけることになっていたのは視聴者の方ならご存知だと思うのですが、なんとまさかの国境先生の作品の帯文を書くことになりまして、死ぬほどおどろきょむしたんですよね。国境先生は永遠の推しなので、その帯を書かせていただけて心臓止まりかけました」


「きょむちゃんホント私の作品好きだね?!」


「いやもう国境先生がそもそも好きです。結婚してください」


「きょむちゃんすごく堂々とプロポーズしてきたね?!」


「まあそんなことはともかく。帯を書いたら見本誌をいただけたので、まずはそこからいこうと思います。『家庭内戦国武将ノッブ2』を買った方はご存知かと思いますが、『新時代の国境ワールド! この驚きの物語こそ新たな時代の天下人! とにかくスケールがでかいよ! みんな読んでね!』というのがきょむの書いた部分です」


(「家庭内戦国武将ノッブ」の表紙絵と帯の画像)


「今回きょむは3DモデルでなくVの者的母上ちきん先生に書いていただいたものです。かわいいです」


「楽しそうですよね、バーチャル美少女になって活動するの。やってみたいですがどこに発注したら3Dモデルとかそもそものキャラクターデザインとか起こしてもらえるんですか?」


「く、国境先生まさかのバ美肉……?!」


「いやバーチャル美少女受肉しないですけど。楽しそうだなって……私本体はくたびれたおばさんなので、かわいい女の子になれたら楽しそうだなあと。文章書くだけでヒィヒィ言ってるので配信とかできないですけど……」


「もしバ美肉したら連絡ください。コラボ配信一日ぶっ続けでやりましょう」


「いやそれメチャメチャ疲れそうですね……とにかく本の話に行ってみましょうか」


「はいすみません荒ぶってしまいました。この『家庭内戦国武将ノッブ2』のお話はですね、一巻で悠太の家に現れ、アルバイトしたりしながら暮らしていたノッブが、悠太の夏休みに青春十八きっぷで悠太と二人旅をする冒険小説です」


「ぼ、冒険小説ではないよきょむちゃん……」


「いえいえ。古戦場とか城跡とかを巡る旅は、ものすごい冒険小説ですよ。まず駅で電車というものにめちゃめちゃに驚くノッブがかわいいですね」


「でしょうね。戦に使えたら兵糧の輸送に便利そうじゃなとか言ってるところ、個人的に気に入っています」


「そういう発想がまさにノッブなんですよね。というか、このコロナ禍のなか、旅の物語を読むというのがそもそも楽しくて。いまもう旅行とか行く感じでないじゃないですか。だから悠太とノッブの冒険旅行、すごく楽しく読みました」


「そう言っていただけてうれしいです。お客様は神様という言葉は『お客はヨイショしなくてはならない』ということでなく『お客はどんなに細かいところでも見ている』という意味で、私も『読者は神様』と思って暮らしてるんですけど、架空ラノベの鬼であるきょむちゃんにそう褒めてもらえるとめちゃめちゃ嬉しいです」


「鬼て(笑)本になる前の段階で読ませていただいたんですが、本ってこういうふうにできるのかあー! って感激、感動しましたですね」


「あれも慣れるとなんの感動もなくなるんですよ」


「そんな身も蓋もないことをおっしゃらないでください……とにかく、『家庭内戦国武将ノッブ2』、すごく面白かったです。まだ買ってない方は書店にGOです」


「ぬべろんちょ文庫はそんなに本棚確保してないので、通販が確実かもしれません。書店で探される際は黄色の背表紙が目印ですよ」


「大河ドラマの信長カラーですね」


「そうですそうです。歴史の研究してたころから信長公のカリスマ性が好きだったので、ぬべろんちょ文庫さんから本を出すときは背表紙を織田家の黄色にしてもらってます。ついでに言えばぬべろんちょ文庫さんは著者近影があるんですけど、そこも織田家の家紋の織田木瓜です」


「……国境先生、ペンネームが信長公滅ぼす側じゃないですか」


「……ああっ! デビューして十五年以上経つのに今気づいた! どうしよう! そうだペンネーム光秀だ!」


「そ、そんな取り乱します?! とりあえず落ち着いて深呼吸しましょう」


「丹田に力を入れて、すうー……はあー……」


「というか国境先生のペンネームの由来ってなんなんです?」


「いえね、これはもう単純に『天下人をぶっちぎって三日天下でふわふわしたい』と思って光秀です。あるいは『織田信長公を殺めたいほど愛してる』みたいな」


「う、うわあ……恐怖ょむ……」


「女はそういうとこドロドロしてるんです。へっへっへ……まあ中学生のころに名乗りだしたペンネームなので、そういう中二病めいた理由ですね」


「中学生から執筆されてるんですか」


「はい。二次創作もやりましたし戦国武将同士のオリジナルボーイズラブとかも書いてました。いま思うとよくまあ教科書知識であれだけ書けたなとびっくりしてます。あといろんな武将を融合合体させて最強の武将作ったり」


「めちゃめちゃ楽しそうじゃないですか」


「まあ……戦国時代を舞台にした作品がぼつぼつ流行りだして人口に膾炙してきて、そういうのをどうにも好きになれないくらい自分の創作が好きな人間でしたね。だから友達と作った『戦国時代同好会』でもだんだん浮いてしまって、結局その集まりから抜けちゃったんですけど。そのイメージがあるので、以前きょむちゃんの読書会配信で話した通りいまも戦国武将モノのゲームはあんまりやらないですね」


「二次創作はどういうのをやってらしたんですか?」


「大井磯野先生の作品の二次創作やってましたね。きょむちゃんが電書で大井先生の作品読みだしたのを見てまた沼にひとり落ちてきたぞとほくそ笑んでました。『少女錬金』、ひっさびさに本屋に買いに行きましたもん。どうしても大井先生の作品は紙で揃えたくて」


「まさかのルーツ発覚ょむ! えっ、つまり国境先生の本棚には『きみは、ぼくのともだち』が紙の本で存在しているということですか?」


「はい。発売当時にばっちり買ってます。もうだいぶぼろっちくなってますし、カバーも折り目のとこぺしょぺしょになってますが。カラーページも分解しかけてますが。昔のSA文庫さんの本は製本がちょっとちゃちいんですよね」


「う、うわぁ……! すべてのピースがばちっとハマった感……!」


「あときょむちゃんの配信でみゆき兜太さんが私の作品を読んでくださっていたと聞いて、『怪獣家族東京崩壊』も読みました。『このステ』一位というのもあって気になってたんですけど、めちゃめちゃに面白くて。こうやってのちの世代の性癖を狂わせるのが架空ラノベ作家の仕事なんだろうなーと思いますね。だからきっとみゆき兜太さんの作品を読んでいる中学生が、ああいうクレイジーな作品を書いて、架空ラノベというジャンルが盛り上がるんだろうなと」


「おどろきょむな事態が次々発生しておどろきょむとしか言えません……!」


「みゆき兜太さん、なんていうか『やべぇ人が出てきたぞ』という感覚があって。久しぶりに作者買いしちゃおうかなと思ってます。あと大井先生が新しいのを書きだしたの、すごく嬉しくて。世の中に叩かれてしばらく断筆されてたんですよ、大井先生。あれだけキャリアのある作家が架空一般文芸とか架空キャラ文芸にいかないで架空ラノベの世界で頑張ってるってすんごいことですよ。この事実は喫茶ハシビロコウのプリンと同じく正しいです」


「すごょむです……! 大井先生の作品、もうちょっと漁ってみます!」


「きょむちゃんもあつまれ大井の沼ですね」


「沼て。それでは国境先生、なにか宣伝などありましたら」


「ヨシハルくんの三巻のプロットをコネコネしております。『家庭内戦国武将ノッブ』も、正直ネタ切れ気味ですが担当編集者さんにまだかまだかとせっつかれておりますので、こちらもよろしくお願いします!」


「それではご視聴ありがとうございました、国境先生、ありがきょむです!」


「ありがとうございました~!」

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