「弱小ドールディーラー、宇宙人の服を作る」 SA文庫

 おはきょむ! 東京はもうだいぶ春っぽくなってきましたね! アパートの裏に植えてある紅梅が咲いていて嬉しくなって写真撮って実家のリアル母氏に送ったらものすごい豪雪の画像が送り返されてきました……北国がんばれとしか言いようがない……。


 きょうも架空ラノベ紹介していきます! きょうはこれです!


「弱小ドールディーラー、宇宙人の服を作る」著・逆巻 イラスト・おちよ SA文庫


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 弱小ドールディーラー、宇宙人の服を作る あらすじ

 地方の同人誌即売会を中心に活動するドール服ディーラー、「雪月花」。ある日縫製担当のユキはドールサイズの宇宙人と遭遇し、服を作ってほしいと頼まれる。デザイン担当の月子や経理担当のハンナにそれを打ち明けると、その現場に宇宙人が現れた! どうなる雪月花!

 ◇◇◇◇


 まず、ドール服を作ってるひとを「ディーラー」と呼ぶという知識を注入されてしまいました。ドール服の世界、奥深いです。


「雪月花」は、東京の大きなドールイベントに参加したいものの、長期の休みとなるとどうしてもスケジュールが合わないという理由で、近所の同人誌即売会とか手作り品のイベントに出店してドール服を頒布しているディーラーです。定期的にツイッター通販や手作り品通販アプリでの販売もしているのですが、フォロワーがなかなか伸びなくて在庫を抱えている状態です。


 そんな「雪月花」に、宇宙人が服を作ってほしいと打診してきます。その見返りに、宇宙人たちは日本全土のドールオーナーたちに「雪月花」が知られるようにする、という契約を結びます。


 ストーリーも面白いのですが、「雪月花」のキャラクターがいいです。主人公のユキ、正式名称は近藤幸隆というんですけど、ユキは手芸品店の三代目で裁縫バカ、月子はいっぺん東京の大手おもちゃメーカーに就職するも人形の部署でなく戦隊ヒーローの部署に回されて半ギレで会社を辞めてくる熱血ドールオタク、ハンナは白人の血の入ったソロバンの天才、といった具合でキャラクターがすごくハッキリ立っていて、見ていて楽しいし飽きないです。


 それから商店街のみなさんが面白いです。郊外に大型ショッピングセンターが建つと聞いたときの、お惣菜屋さんの奥さんのリアクションは爆笑ものです。笑っちゃいけないですけど。あと甘味処のおじいちゃんの作るぜんざいがめちゃめちゃおいしそうなんですよ。


 宇宙人たちに自分たちを広めてもらえることになったときの三人の行動が泣けます。三人は有名になるより楽しくドール服を作りたいと思うんですね。泣いちゃいますよ。


 それでも三人の手掛けた服がドール会社の公式コラボ衣装になる下りは最高オブ最高ですよね。題材からは想像できない、ガチの燃えラノベだと思います。


 それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 それではまた次回! きょむなら~!

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