　おはきょむ！　きょうも架空ラノベ紹介していきます！　その前にひとつ愚痴りたいのですが、さっきイカフライを食べていたら前歯が欠けました。きょむ、カルシウム不足です……。

　きょうはこれを紹介しまーす。

「マタンキライダー！」著・カントー智　イラスト・中森冬至　オーバードーズ文庫

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　マタンキライダー！　あらすじ

　高校に通う理由はないけれど高校生活をしてみたい生徒の集まる超底辺校・楽吾舎高校。そこに通う本郷隆司は、ある日悪の組織に改造され股間を揉むと変身できるようになってしまう。

　イカれたクラスメイトや幼馴染の越前ミカに振り回されるだけだった日常を、隆司は正義の味方として過ごそうとするが、自分を改造した組織に追われることになり……。

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　アニメ化決定の情報で気になって読んだのですが、アニメはタイトルが「ハレンチライダー！」になるんですね。さすがに具体的な物体の名前を出すわけにいかなかったみたいです。

　隆司たちの通う楽吾舎高校、すごく楽しそうなんですよね。グラウンドに出た怪獣をペットにしたり、お金持ちの娘のアユが怪獣に吹っ飛ばされた校舎を財力に物を言わせて一時間で再建したり。学園もののおもしろ要素をぜんぶ突っ込んだうえで、他校生の反応から、ここは人生の落伍者が通っているのだ、というのを描いてくるエッグい展開です。

　隆司の幼馴染のミカは、ものの考え方が８歳で止まっている女の子なんですけど、ミカもミカなりに、隆司のバイクに２ケツして通学することにときめきを覚えていて、でもそれを恋だと自覚するにはものの考え方が幼くて……というもどかしい恋愛模様が描かれます。ミカの家と隆司の家はお隣さんで、隆司の部屋のベランダにミカの部屋のベランダが面している、というとんでもないラブコメ物件なんですけど、二人でボロボロのＰＳＰで中古のゲームをするシーンがすごくせつないです。ババ●ンガが倒せない、から始まる会話、泣きそうになりました。

　隆司は悪の組織にさらわれたクラスメイトたちを助けるべく、股間をもみもみして変身するのですが、これ……アニメだとどうなるんでしょうか。そこも含めて楽しみです。

　悪の組織が隆司を改造した理由が「作った怪人と改造人間を戦わせてみたい」なのがおかしいです。悪の組織の親玉を倒してもこの戦いは終わらない、というのが一巻のラストなのですが、いわゆるただの「おれたた」じゃないんですよね。続刊刊行が決定されたうえで書かれている、レーベルの期待が熱いシリーズなんだなーと思いました！

　いま４巻まで出ていて、２巻は夏休み編だそうで楽しみです。巻末の次巻予告に「わたくしの避暑地は南極でしてよ！」というアユのセリフが入っていたのですごく期待してます。南極は寒すぎると思うのですが、とにかく追ってみようと思います！

　では恒例のスクショタイムです！（ＩＳＢＮと日本書籍コードと表紙画像）

　それでは次回も見てくださいね！　きょむなら～！