「生贄の谷へ」 剣戟文庫
おはきょむ! だんだん観てくださる方が増えてうれしいです! みんなで広げよう架空ラノベの輪! きょうも架空ラノベ紹介します!
きょうはこれです!
「生贄の谷へ」著・上洗咎人 イラスト・醤油うまみ 剣戟文庫
◇◇◇◇
生贄の谷へ あらすじ
ストラの村の、百年続く習わし。それは年に一度、三人の若者を選び、はるかかなたにある「生贄の谷」に送り出すことだった。しかし三人は生贄となるわけではなく、村の外の文化の調査にあたるのである。
今年も、三人の若者が選ばれた。リゼルグ、イータ、トミ。三人は村のために、旅に出る。
◇◇◇◇
あらすじで分かる通り、すっっごくシンプルな旅のお話です。剣の腕がたつリゼルグ、索敵に優れたイータ、魔法が得意なトミの三人が旅に出るのですが、そのやじきたもかくやという珍道中っぷりがすごいです。タイトルの暗さからは想像もつかない明るい内容でびっくりしました。
王都で怪しい売人から怪しい葉っぱを買って試して、ハイテンションになって大騒ぎして、後から葉っぱをよく見たらただの雑草だったとか、王都のブディックでイータが浪費しすぎて路銀がなくなって仕方なく
旅している土地ごとに章にまとまっているんですけど、わたしは三人が喧嘩してしまう「沼地の章」が一番好きです。この作品はストーリー通してハチャメチャで、沼地の章もそうなんですけど、その一方で心理描写がとても精密で、喧嘩して黙っている気まずさとか、早く謝りたいけど自分は悪くないと思っていてだから先に謝れと念じるとか、そういう、なんていうか心の中を丁寧に描いているのがいいと思います。
異世界の風習や民俗をしっかり考えて書いてあるのもすごく面白いところだと思います。平原の村は羊みたいな毛をとる家畜の「ホアホア」というのを飼っているとか、山岳民族ギャイ族はお茶を飲むのに複雑な作法を持っているとか。
醤油うまみ先生はツイッターで異種族のイラストをよくUPされてますけど、ダークエルフのリゼルグや竜人のイータ、獣人のトミをそれぞれ特徴的に描いているのもすごく素敵です。ただ耳をとがらせればいいってもんじゃないわけです。
美人局をやるというところで察されるかと思いますけど、結構えっちなシーンもあって、女の子の服を溶かす粘液を出すスケベダコの触手シーンは「OH……IT IS GOOD……」ってなりました。てかスケベダコってなんなんでしょうね? なんで女の子の服だけ溶けるんでしょうね? まあそういう細かいことはすべて吹っ飛ぶ面白さですが。
では本屋さんに持ってくスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)
次回は新しい企画をやろうと思っています! それでは次回の動画でお会いしましょう! きょむなら!
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