俺の初めてはガチムチおっさんに奪われました・・・



ミナトと男は外に出るとお互い少し距離を取り武器を構える


「てめえふざけてんのか!!そんな竹で俺とやるつもりか!」


「あーやっぱそう思うよね〜でもふざけてないんだなこれが」


ミナトは三分の一強化版竹槍をみてそう答える


「手抜いて死んでも知らんぞ!」


男は自分の体にバフを掛け大きな斧を構える


「いやいや!死にたくはないし!」


「そんなの知るか!行くぞゴラァ!!」


男が先に飛び出す


「ちょ!開始の合図も無しにもうくんの!?」


「そんなのあるわけないだろ!!ふん!」


男がミナトに向かって斧を振り下ろす



ドォン!



ミナトは横に転がり躱す


「ちっ!躱しやがったか。次は当ててやるよ!」


「当てなくていいから!むしろ当てないで!」


「死んでも俺を恨むなよ」


ニヤリと笑いミナトに斧を振るう


「止めてください兄さん!」


「お前のような弟俺にいるわけないだろうが!!」


「ちっ!アル〇〇シアの言葉を聞かないなんて!やはりキャ〇バル兄さん!」


ミナトは躱しながら呟く






数分後


「はぁはぁ・・・」


「どうした?もう終わりか?

今なら土下座して金を渡せば許してやるよ

俺は優しい人だからなあ!!」


男が肩に斧を担ぎ話す


「20年分割払いでお願いします」


ミナトは土下座をしてそう提案する


「ああ!?お前まだふざけてんのか!!

一括で50万払え。そうすれば許してやるよ!」


「全財産が1万しかないので無理です!キリッ」


実際は5万近くは残っている


「はあ!?んじゃ多少痛い目あわせて終わらせてやるよ。生きてるかわからんがな!!」


(やべぇ・・・冗談も通じない駄目男だったか!竹槍じゃガードもできないしこれは大ピンチ!)


ミナトは考えながら活路を探す




(そういや俺、火魔法とかスキルあったな

確かイメージして魔力を込めるんだっけ?)


ミナトは大きな黒い火の玉をイメージして魔力を集める






「喰らえ!地獄の炎に焼かれて眠れ!ヘルファイアーー!」









ポン





「へっ!?」


ミナトが放った火の玉は豆電球程の小さな火の玉だった



「お前・・・才能無いな……ほれ!」



男は軽く斧振ると火の玉は風で消えていった




「のおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

俺のヘルファイアがああああああああぁぁぁ!!」



「ただのロウソクの火じゃねえか・・・」


男は呆れ顔でミナトを見る


「まあいい。軽く捻って終わりだ」


男はミナトの肩に向けて斧を振り下ろす


(オーガッデム!!ミーはオワタYO



lastにBambooMAGIC発動してみるか)



ミナトは目を閉じ、地面に手を置き魔力を流す




「生えろ竹!」








ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ






「ぐほっ!」






「えっ?」






音が止まり目を開けると目の前には数十本の竹が天高く伸びていた




「こっこいつはすげぇ!!火魔法なんて使えるか!これからは竹魔法の時代や!



そういやこれどうすんだろ?」



そんな事を考えながら上を見上げると、一番上で竹に引っ掛かり気絶している男がいた



ぴちゃんぴちゃん



「アイツ漏らしてるな。汚っ!!」

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