竹槍から始まる俺の異世界生活

y@siron

プロローグ



俺の名前は暁(あかつき)湊(みなと)15歳


槍術道場での練習が終わり、いつも通りの帰り道を歩いていたらいつの間にか別の場所に飛ばされていた



「あれ?ここどこだよ!」



すると目の前に女性が現れた


「ここは天界になります!

初めまして、私は女神エリザと申します!

アカツキ ミナト、地球から拉致…こほんっあなたを異世界に招待します」


「はい!?今拉致って言いかけなかったか?

後、いきなり異世界って小説のテンプレかよ!」


「拉致なんて言ってませんよ!

そうですね!正にテンプレですね!」


笑顔で話す女神


「拒否権はない訳ね・・・」


「そーですね!」


ため息を吐くミナト


「分かったよ。んでどうすんだ?」


「はい!パパッと武器とかスキルとか選んで送ります!」


「説明短!わかり易いなおい!」


「では早速武器から選びますか〜」


「話し聞け!」









「では早速武器を選びます」


女神は魔法でスロットマシーンを呼び出し

ミナトにメダルを渡す


「メダルを入れて回して下さい。止まった三つの中から武器を選んでね!」


「ランダム要素アリかよ!ほぼ運ゲーだな」


ミナトはぶつぶつ言いながらメダルを入れて回す


チャリン


ガシャ


ドン ドン ドン





お玉、木の棒、竹槍


「はい!ではこの中から選んで下さい!」


「おいいいいいい!武器か?これ武器って呼んでいいのか!?一つは完全に武器じゃないよね!?」


「早く選んでください!ニコッ」


ミナトは呆れながら竹槍を選ぶ


「はぁ〜んじゃ竹槍で。槍は習ってたしどうにかなるでしょ」


「はーい!竹槍ですね!」


女神はミナトに竹槍を渡す


「真竹ですね!良かったじゃないですか!!」


「よくねーわ!」


「じゃ次はスキルですね〜」


「いいから話し聞け!」







「はい!では次はスキルですねー!スキルは出たのが全部貰えますので!」


「またランダムかよ・・・もうどうにでもなれ!」


チャリン


ガシャ


ドン ドン ドン




「はい!スキルは火魔法、水魔法、竹魔法ですね!」


「最後魔法じゃないよね!?」


「魔法って付いてるから魔法じゃないんですかね?」


「いやいや!竹魔法って聞いた事無いけど!」


「私も初めて見ました!激レアですね〜」


「嬉しいのやら、悲しいのやら……

ちなみにどんな魔法なんだ?」


「竹が生えます」


「へっ?」


「竹が生えます」


「みっ耳がおかしいのかな?もう一度いい?」


「竹が生えます」


「それだけ?」


「はい。竹が生えます」


「・・・」


「そんな落ち込まないで下さいよー

仕方ないですね〜おまけでもう一回回していいですよ!それも付けちゃいます!」


「おお。あなたが初めて女神に見えた……」


「失礼な!もうちゃちゃっと回して下さい!」


チャリン


ガシャ


ドン ドン ドン




「はーい!今回のスキルは錬金、毒無効、無魔法ですね!」


「今回はネタないんかい!普通にマシなのが出たわ……」


「ネタナンテ、ナイヨナイヨ」


「何故カタコト!?」


「まぁ終わった事なんですから気にしない気にしない!」


「気にするわ!」






「はーい!じゃあ異世界に送ります!」


「ホント早いな!」


「女神も忙しいのですよ!」


「んじゃ呼ぶなし!」


「まぁまぁ〜それじゃそこの魔法陣に乗って下さい!異世界に飛びますから」


「はいはい。あっち行ったら何すればいいんだ?」


「ミナトさんのお好きな様にどうぞどうぞ〜」


「使命とかで呼ばれたんじゃないの!?」


「ないない」


「なんか泣けてきた…泣いていい?」


「あっち行ってから泣いて下さい!めんどいので!」


「冷たいなおい!!」


「そんなに使命欲しいならあげますよ?」


「簡単にくれるんかい!」


「簡単ですね!使命はですね〜

んーと、世界を救うとかは勇者じゃないと無理だし」


「目の前で無理とか言うな!んじゃ勇者にしろ勇者に!」


「えっ?竹槍で!?」


「それはお前が選ばせてくれないからだろ!」


「だってそれが召喚者特典なんだもん…

私の一存では決めれません!キリッ」


「キメ顔でいうな!結構ふざけたシステムだな!」


「まあ案外世界は適当に出来てるって事ですよ!」


「ぶっちゃけた!」






「それじゃあミナトさんの使命はあっちの世界を豊かにしてください!」


「豊かに?」


「はい!あっちの世界は地球に比べて文明力が低いんですよ

なので地球の若いエキスで潤して下さい」


「エキスってなんかやだな!」


「まあ実際若いからいいじゃないですか?」


「確かに若いけども・・・」


「とりあえずミナトさんの知識で高度経済成長させて下さい!以上!」


「はぁ〜わかりましたよ

とりあえずやれる範囲でな」


「はい!それじゃあ街の近くに飛ばしますね!」


「よろしく!」


ミナトの体が光に包まれ天界から消えていった

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