オタクと四人の恋愛戦争!?

はれあ

始まり

「俺は普通の大学に行って、授業を受け、青春がしてみたいんです!だから一度表舞台から引退します!ありがとうございました!」


と力強く言い俺は声優を辞めた。


俺は"普通"の学生生活を送ったことがなく、

"普通"の青春というものをしてみたかった。


俺は”やりたいと思ったことは全部”やるを

モットーに生きてきた。

そのモットーにもとずいて

声優をキッパリ辞め、大学受験をし大学に入学した。


最初は子役。その後劇団に入りその時の先生に、「君は声がとても透き通っていて綺麗だから

声優を目指してみないか?」と言われたので

成り行きで育成所に行き、運良く直ぐについ最近まで居た事務所に入ることが決まった。


その時に知り合った同じ歳で、俺が事務所所属してから

約1年後に入って来た女の子とよくつるんでいた。


本当によく遊んだなぁ...。


なぁーんて今更走馬灯のようによぎってしまった。


事務所近くの公園、ショッピングモール。

海に行ったりなんかもした。


よく良く考えればこれが僕が言ってる

青春と言うやつなのかもしれないが少し違う気もする。


今となってはそんな子が

みんなが知っているような超有名原作のアニメにバンバン出演し、成長するにつれ可愛くなり。

声優雑誌の表紙になったりなんかして.....。

僕とはかけ離れた存在となってしまった。



その子の名前は「詩水 芽衣」(うたみず めい)


そんなことをぼやっと考えながら

なんとなーく授業を聞いていたら

その子が何故か俺の大学に。

しかも何故か隣の席にいる!?


まてまてどうゆう事だ。

頭が追いつかない。落ち着け僕。

俺は変なものを食べて悪い夢を見ているんだ。

きっとそうに違いない。

そう考えるよりも先に口が動いていた。


「お、お前がなんでここにいるんだ!?」


「先輩を追ってきちゃいました!」


「お、お前は雑誌なんかにも取り上げられるほどの知名人なの自覚していないのか!?」

(驚いてばっかりだな俺)


「そんなことは関係ありません!

私は”先輩”だけを追ってきたんですから!」


「.......へ?」


思わず素っ頓狂な声が出てしまった。

情けないな俺...。

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