カモン

 彼女は軽やかな足取りで登る。


 勉強だけでなくスポーツも堪能な彼女はこのぐらいの山は何のその、なんだろう。


 土が途中からコンクリートに変わる。


 左手を見上げれば巨大な鳥井だ。


 彼女は既に礼をしていた。


 木漏れ日で髪が綺麗に赤く輝いている。


 礼を終えた彼女が何かを言った。


 カタコトな日本語だった。

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