30話
広場を歩いていたら仮GMを発見した。オイオイ、この間はよくも俺にデスゲーム・ギフトを送ってくれたなァ……!!!突撃ィーーーッ!!!しかしなんかメチャクチャしょぼくれてる感じだったのでやめた。な、何があったんだ……???周りの奴らはみんなデスゲーム開始
俺がその辺の屋台の人とバトっていると、
「……あの」
背後から呼びかけられた。はーい……振り向くと仮GMだった。オッ話し掛けるのが面倒だったからそっちから来てくれてありがたいぜ……あっすんませんこの後予定あるんで~~~~俺はバトルを手早く回線切断し、仮GMと連れ立って歩くことにした。
「す、すみません……」
早々、仮GMが言ってくる……何よ。
「その、デスゲームに巻き込んでしまって……」
イイって事よ。俺はとりあえず答えつつ🤔【システムエラー:誤変換】考える、フム……なぜ仮GMは自責の念を覚えている?俺の予想では……何だっけ?1か月も経つと色々忘れちまうな……あーそうそう、俺の予想では仮GMからゲームが送られてきたその日にデスゲームが始まったのは明らかに
「……ゲームマスターの方から、ギフトキーを頂きまして……送らないのも何だなと思い、唯一のフレンドの貴方に」
……なるほど、
「……それで、送ってから1日経って……一緒に遊んだりできるかなってログインしたら、ログアウトボタンも消えてて……」
1日……この世界は
イヤ待てよ?俺は違和感を覚えた。
「どうしたんですか?」
仮GMが聞く。いや何ちょっとね……
俺は立ち上がった。
デスゲームを、攻略、するぞーーーっ!!!!!!!
◆
幽閉されている。
イヤさ、何がいけなかったんだろうな……往来で叫んだからか、それとも叫んだ内容か?まあ多分両方だ。なんかこう……いつの間にか発足してた異端審問会の人たちがさ、「貴様には国家反逆罪の疑いがある」とか言ってきて、知らんがなと言う。そもそもいつの間にこのゲームには
「…………」
おーい。
「……………………」
……人格がちょっとヤバい感じか?記憶消去型である意味良かったな……俺が肩を叩いて(届かない)励ましていると、
「エウレカァッ!!!!!!」
叫んだ。こいつはもうダメだ……俺はむせび泣いた。あまりにも哀れだぜ。
「なァ~~~~にがもうダメだだよ生きとるわボケェ!!!」
なーんだ【システムエラー:構文異常】
「何してたか、だと……?何というか部屋だ、部屋にいた。机と椅子だけの部屋で延々と物を考えてたんだ」
何か見覚えがある気がするな……俺は何か見覚えがある気がしたが思い出せなかったので黙った。
「それよりだ!いいかよく聞け――――VRっつーメディアの真の目的は
やっぱダメかもだわ。
「うるせえ!!!そう、そうだ……
ほう……ごめんちょっと待って?荒らしにタンマを掛ける。どうやら
「……もういい?それでだな……多分、【システムエラー:原因不明】から、そのログ保存システムにはエラーが蓄積されていると考えられる……お前らの理念、デスゲームは平等じゃない、だったか……」
「おい荒らし、待て」
「何よ」
「お前のご高説はいいが―――その前にアレだ、アネクドートやろうアネクドート……"刑務所の中の3人の男"ってヤツね。ちょうど俺とお前とこの人で3人だ……チャンスは今しかない、やろうぜ」
「分かったぜ……まず俺は、デスゲームなんてクリアしなくていいじゃないかと言ったらブチ込まれた」荒らしが言う。初手矛盾だ、イイ感じに皮肉が【システムエラー:原因不明】
「俺は、デスゲームをみんなでクリアしようと言ったらブチ込まれた」俺が言う。さあ新入り氏、早速で悪いが身の上話を一つ頼むぜ……!!!
「……私は」床への興味が失せたかあるいは天井への興味が芽生えたか、新入り氏は顔を上げて言った。何が来る……???期待に俺の胸は高鳴る。荒らしの胸も多分高鳴ってると思う……イヤ高鳴ってる、俺は断定した。
臨界点に達した期待の中、新入り氏は満を持して放つ―――
「異端審問会の、会長をやっていた」
その時【システムエラー:原因不明】【システムエラー:原因不明】【システムエラー:原因不明】【システムエラー:原因不明】【システムエラー:原因不明】【システムエラー:原因不明】【システムエラー:原因不明】【システムエラー:原因不明】【システムエラー:原因不明】【システムエラー:原因不明】
◆
◆
◆
◆
◆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます