第一章🎈初めてのバルーンアーティスト活動🎈
🎈誰がデリヘルの運転手じゃ、ボケェ!(笑)🎈
僕が初めて人前でバルーンを作ったのは数年前の冬の事。
知人の繋がりで知り合った、映画製作系の専門学校の学生さんに声を掛けられた事がきっかけです。僕に声をかけてくれた学生さんは映画監督志望(たしか)で、彼を中心として卒業制作のために映画を撮る事になっていたそうな。
そんなある日、学生さん(以下、監督と表記します)からSNSづてでメッセージが届きました。
監督
《お忙しいところ失礼します。今、僕たちは卒業制作に向けた映画を製作しているのですが、Ghostさんに協力して頂きたいことがありましてメッセージを送らさせて頂きました》
Ghost
《あら、ご丁寧にどうも。仕事に差し支えが無ければ手伝うけれど、どんな内容ですか?》
監督
《役者として映画に出てもらいたくて。Ghostさんの雰囲気や風貌にピッタリな役があるんです!》
Ghost
《はぁ! 役者!?》
さて、
断ろうかとも思いましたが【僕の雰囲気、風貌にピッタリな役】と言われると少し興味もあります。話しくらいは聞いてみようと思いました。
Ghost
《それで、どんな役なんですか?》
監督
《はい! デリバリーヘルスの運転手の役です!》
Ghost
《キミは失礼なヤツだな!(笑)》
監督
《そう言う意味ではなくてですね。初対面の時のGhostさんが着てた黒のロングコートと、凶悪な目つきがイメージとピッタリなんです!》
Ghost
《褒めてないよね、それ! キミは本当に失礼なヤツだな!(笑)》
そうツッコミを入れつつも、これも何かの縁だと思い、役者として卒業制作を手伝う事を監督さんに約束しました。と同時に一つ問題が発生します。
それはズバリ、役作り!
やるからには全力で楽しまないと勿体ない! それに、芝居の演出をやっていた事もあったので、役を作り込むという作業は結構好きなのです……が、そもそもデリヘルの運転手なんて見た事がない。
それどころかデリヘルすら利用した事ねーよ!
献血に行けなくなっちゃうからね🎈 金で女を買うよりも、オレは血を流すぜ!(デスメタル的思想。いえあ!)
と言った感じで貰った台本を眺めながら頭を悩ませること数日、監督さんからメッセージが着ました。
監督
《すみません! デリ嬢役の女優さんが変わったんで、Ghostさんの役も別の人に演じてもらう事になりました。》
Ghost
《おおぅ……('Д')》
監督さん曰く、デリ嬢役の女優の雰囲気と、運転手役の俳優の雰囲気を統一したいんだそうな。それなら仕方ない。
ただ別の日の撮影で、ヒーローショーとショーを楽しむ子供たち(二十人くらい)を撮ると聞いていたので僕は提案しました。
Ghost
《ヒーローショーの撮影の時、演出を含めて、子供向けにバルーンアートでも作ろうか?》
監督
《それ、ありがたいです。お願いします!》
と言うわけで交渉成立🎈
当時の僕は、まだレパートリーも少なく、基礎的な技術(割らないように作ったり、長持ちするように作ったり)もかなり低かったので風船代だけ貰えれば、後はボランティアでいいよ、と言った良心価格です。
そんなこんなで僕のバルーンアーティストとしての初舞台? が決まったのでした🎈
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