episode1 初登校?

 はい、4月某日。今日は入学式でーす!このコロナの中、入学式をやるみたいです。ダルイわ。


 私、ダリアは、高校生1年生になりました!内部中学からの進学ですが、入試はちゃんと受けましたよ!


 私の通うことになる高校についてざっくり説明すると、高校ですけど学部がたくさんありまして、合計生徒数が馬鹿みたいに多いところです。


 で、自慢じゃないけど私の通うところはいろんな学部の中で1番偏差値が高いところなんです。高校は、青春を謳歌したかったから正直行きたくなかったねー。


 でも、受かってしまったんですよ。はぁー。勉強はもう疲れたよ。行きたくねー。


 でも、もう決まっちゃったことは覆せないから仕方がない。ここで頑張るとしますか。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 入学式の朝は、中学の友達と一緒に登校。ちなみに、電車とバスを使って1時間半ぐらいかかります。(ちなみに、この時間を使って小説を書いてるよ!)


 中学の友達の新しく変わった制服を見て、いじって、いつも通りに登校した。見慣れぬ制服姿に、少しだけ中学時代が懐かしくなったのは、私だけの秘密!


 やっとのことで、高校に着いた!まぁ、中学校と高校は同じ敷地内にあるから大して変わらないんだけどね。


 昇降口にはクラス表が貼ってあり、それを確認して教室に行く流れだ。


 私のクラスはどこかなー?あ、あった!3組だってー!みんなは、どうだろ?


「みんな、何組だったー?」


 私の問いかけに三者三様の答えが返ってきた。


「私、5組!」

「私もー!」

「私だけ、6組?」


 え、ボッチやん。悲し過ぎる!


「私、3組だったー」


 悲しみを抑え、明るく言ってみた。余計、悲しくなった気がする。


「ま、お互い頑張ろうよ!」


 6組だったユナは、私を励ましてくれた。ボッチ同盟を組みましょうかね。


「そーだね!新しい友達、100人作ってやるわ!」


「それ、この学校だとできそうだね」


 oh、冗談だったのに真面目な回答が返ってきたぞ!?まぁ、リオにはそういうところがあるのは知ってるんだけどね。


「じゃあ、そろそろ教室行こうよ!」


「おけおけ」

「いいよー!」

「おっけー!」


 ジュリナの呼びかけで、教室に行くことになったけど、不安しかない!だって、私、めっちゃ人見知りするもん!


 仲良くなったから、こんなに落ち着いてフレンドリーにできるけど、初対面の人とは何を話していいかわからないし、緊張するし・・・


 え、みんな同じだって?いや、私の場合、それが尋常じゃないから!いや、マジで話せなくなるんだよ!だから、自己紹介はいつも同じこと言うようにしてるんだ。頭いいでしょ!


 ちょっと待って、深呼吸したい。教室入る前にさせて欲しい。


ふぅーー  はぁーー  ふぅーー  はぁーー


 よし!行くしかない!もう、ボッチは決まったことなんだから、教室で友達を作るしかないんだ!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 前のドアから入るのかな?うん、なんかそんな感じだね。だって、先生が前のドアで消毒を持って待ってるもん。うん、これで後ろのドアから入ったら勇者だね。私は、そんな奴がいたら褒め称えるよ。


  シュッ シュッ


 除菌完了!でもさぁ、消毒するってことは、汚いって言われてることじゃん。なんか、悲しいし、悔しいよね。ちなみに、これをユナ、リオ、ジュリナに言ったことあるけど、共感してもらえなかったんよね。みんなは、どう思う?


 ダブルの悲しい気持ちで教室に入る。自分の席はどこかなー?あ、黒板に紙が貼ってあるのね。ふむふむ・・・


 オーマイガッ!1番前じゃないですか!?しーかーもー、教卓から1番近い席!これは・・・ついてなさすぎですわ。


 待って!今教室をぐるっと確認したけど、意外と人がいる!?ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!音をたてないように、慎重に動くんだ!頑張れ!私!


 バックは下ろして、机の横に掛けたぞ!あとは、座るだけだ!ゆっくり、椅子を引いて・・・


 ギーー ガタガタガタ


 なってしもうたーーー!落ち着け、落ち着くんだ私。まだ大丈夫だ。落ち着くんだ。もう、十分に椅子は引いたんだから、あとは座るだけ!いけるはずだ!出来るだろう!ダリア!


 ギーー


 ミッション失敗。座って、椅子を引くのに音がなりました。調子に乗って、すみませんでした。


 ・・・・・あれ?この時間ってなんの時間だ?もうかれこれ、20分経ってるんですけど?みんなもう、揃ったと思うんだけど・・・


 えー、いつまで続くの?一応持ってきた本読んでるけど、落ち着かなくて全然進んでないよ・・・


 あー、緊張する!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る