夏が近づく、気が逸る
夏が近づく
まだ気が早いって
君が笑った皐月
夏が近づく
気が逸る
夏が近づく
もう諦めなって
顔をしかめた水無月
君が恋しかった
さよならした
となりがさびしい文月
君は彼女のものになった葉月
夏は熱の衝動
アスファルトには逃げ水の陽炎
届いた季節は
思い描いた日々とは
程遠かった
熱気と
世間を飲み込むほどの熱さで
忘れてしまえ
君といた
たったの数ヶ月
思いでほど
過ごした時間もない
たとえ
胸の想い焦げた
いっしゅんいっしゅんも
夏の熱さに溶かしてしまえ
波音に流せ
胸を震わせた残響
倒れそうなほど、夏
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。