秋は失恋

 夏の

 僅かな時を

 過ごした

 はかない恋


 花火みたいに

 パッと燃えて

 あっけなく

 パッと終わった


 引きずるなんて

 馬鹿みたい


 運命の恋だなんて

 はしゃいだのは

 私だけ


 去る背中を

 追ったりなんかしない


 夏は輝き眩しかった

 秋は夜の訪れが早すぎる


 気づけば蝉はもう鳴かなくて

 秋の虫が音色を響かせる


 夜は長い

 秋は失恋


 感傷に浸るには

 似合いすぎる季節

 

 ココアと涙に

 失った恋を溶かして





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