果たせなくて、ごめん


──約束。夢を叶えよう。

「……でか」

 ビル街に浮かぶ広告を見上げる。首が痛い。そこには自信に満ち溢れた君がいた。きっとそのシルエットには、誓いあった日の幼くも輝く君が、そのまま映っているんだろう。

 自分の影を振り返る。光の加減で小さくなったそれは、いっそ等身大のように思えた。



【お題:シルエット】

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