応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 透明な情緒の訳し方への応援コメント

    手紙のやり取りで通じ合った二人が、互いにすれ違いながらもメモ用紙や付箋に言葉を記していたシーンがとてもグッときました。手紙は増えていかなくとも、どうにか言葉で繋がっていようとしている感じが好きです。
    最終的には離れる選択をしたけれど、『私は、手紙のあなたに恋をしていました』と自分でケリをつけ、前を向く姿がかっこいいですね。
    素敵な作品でした。面白かったです!

    作者からの返信

    浅川さん、こんにちは! 恋の終わりを描いた短編にもお越しくださり、ありがとうございました!
    >互いにすれ違いながらもメモ用紙や付箋に……
    あああ、そこに触れていただけて、すごく嬉しいです! 互いに対して本当に愛想を尽かしたなら、直筆の言葉は残らなかったんじゃないかなと、この物語を振り返った今、寂しくも温かい気持ちで思いました。私も、「どうにか言葉で」という浅川さんのお言葉がとても好きです!

    ケリをつけた沙弓の姿を、かっこいいと言っていただけたことも嬉しかったです(*´ω`*)今作の核のような『手紙のあなたに~』の台詞を取り上げてくださったことも……! たくさんお読みくださり、本当にありがとうございました!

  • 透明な情緒の訳し方への応援コメント

    なるほど、「空き教室、顔のない迷子」に通ずる、一初ゆずこさまの世界を少しだけ感じました。
    「空きー」は、相手を知らずに机の手紙だけで通じていたけど、この作品は物理的にすれ違った2人を、結局は何も互いに理解できないまま、心と心を繋ぐはずの手紙が、結局言葉の断片だけで2人を結べない。そしてその手紙の短い断片の何と悲しいことか。
    でも、こうなっちゃいますよね。すれ違いの生活をしていると。
    誰でも,2人で一緒に生活していくには,自分の夢中になれる世界って、逆に邪魔なんですよね。2人一緒に夢中になれるんでない限り。
    この作品は、そんな男女の出会いから別れを、手紙をうまく使いながら描いたとてもいい小説だと感じました。
    最後の、新しい町に着いたら、髪を切ろう。から、ポジティブに終わっているのも良かったと思います。
    偉そうなことばかりつらつらと、大変失礼いたしました。

    作者からの返信

    レネ 様

    ご感想をありがとうございました!お言葉の一つ一つが嬉しく、感動しておりました。
    仰る通り、拙作『空き教室、顔のない迷子』とテーマが近しいものがありまして、言葉で繋がりを持った二人の物語でした。けれど、こちらの二人は、すれ違ってしまいましたね……。こうなってしまった二人に寄り添っていただけて、じんわりと温かい気持ちになりました。

    一緒に生活していくには、自分の夢中になれる世界が、邪魔になってしまう。本当にまさにその通りで、折り合いのつけ方、双方の歩み寄り方も、きっと十人十色なんでしょうね。
    この別れを通して知った感情が、二人それぞれの未来へポジティブに繋がっていけばいいな、と書き終えたときに願っておりました。なので、ラストシーンに触れていただけたことも嬉しく、きっと人との触れ合いを大切にされてきたレネさんに、こうしてお言葉をいただけたことが何より嬉しかったです。二人を見守ってくださり、ありがとうございました(*´ー`*)

  • 透明な情緒の訳し方への応援コメント

    拝読していて、どうして?と、どんどん胸が痛くなっていったのですが、最後に
    手紙の人間
    なるほど、と納得しました。
    そして、最後は清々しいくらいに純粋に沙弓さんを応援する気持ちになっていました。
    言葉にして表すとは、簡単なようで難しいものですね…

    作者からの返信

    平 遊 様
    こちらのお話もお読みくださり、ありがとうございました!
    手紙を通して絆を深めていった二人は、手紙で深めた以上の絆を深められませんでした。私も書きながら胸が痛かったことを思い出しました。
    言葉で表現することって、本当に難しいですよね……。沙弓を応援する気持ちになっていたとのお言葉に、すごく励まされました。私も、彼女のこれからの日々が幸せなものになればいいなと思っています。お優しくて温かいご感想を、ありがとうございました!

  • 透明な情緒の訳し方への応援コメント

    ごきげんよう、物語を読み終えて、涙が滲んでいるのに気付きました。

    彼女と彼の暮らし、それ自体が透明だったんだな、と思いました。
    手紙に綴られた想い、付箋に記された言葉、彼女が言葉を扱う職業だったからかも知れませんが、それ以上に、言葉の大切さを、言葉に宿る思いの繊細さが理解できる人だったから、なのかもしれないな、と。
    透明な情緒、彼女の暮らし自体がそうだったとしても、それを言葉に表した時、やっぱり手垢のついた表現にしかなり得ないのかもしれない、だって暮らしていく、ということはそう言う事だから、彼女はそこに気付いたのかな、彼との暮らし、彼と築く幸せ、全てが透明になってしまっていたから、指の間から零れてしまったのかしら、手紙の中の恋人が、現実でも透明になってしまったのかしら、もしもそうだったらと彼女の恋心に思いを巡らせながら、この先も彼女は言葉に殉じて生きていくのかしら、と思うと、どうか一欠けらの色付いた実体だけでも、その掌に握りしめていて欲しいな、と詮無い考えも浮かんできたりもしました。
    長々と愚にもつかない感想で申し訳ありませんでした。
    けれど、とても哀しく、優しく、ある意味凛々しい恋物語、ありがとうございました。

    作者からの返信

    おだ しのぶ 様
    こちらのお話もお読みくださり、ありがとうございました!
    私自身も、書きながら少し泣いてしまったお話でした。暮らしていくということは、やはりそういうことですよね。透明な情緒を追求する心と、現実の濁りの狭間で、静かに進路を選択したお話でした。
    これからも言葉に殉じて生きていくのか、それともいずれまた新しい情緒を翻訳できるようになって、別の人間と生きていくのか、それとも……私自身も、色々な未来に思いを馳せた物語、おだ様に読んでいただけて嬉しかったです。

  • 透明な情緒の訳し方への応援コメント

    自主企画参加ありがとうございます!
    綺麗な文体で綴られる彼女の心境が逆にもの悲しさと切なさを感じさせ、それでも後味は悪くない次を感じさせる終わり方にすっきりした気持ちになりました。
    手紙の距離が一番二人にとっては良かったんでしょうが、そういうことは終わってからしか気づけないものなので、難しいですね。
    二人の道がまた繋がるかは分からないですが、どちらにとっても苦いだけの思い出にならないといいなと思いました。

    作者からの返信

    黒月水羽 様
    こちらこそ、お読みくださりありがとうございました!自主企画へわくわくしながら参加させていただきました。
    出会いと別れの季節らしいお話を描きたかったので、ラストに希望を感じていただけてほっとしています。最適な距離感を探ることの難しさも、掬い上げていただけて嬉しいです。私も、書き終えた時に愛おしさを感じたこの二人が、どんな形であれそれぞれ幸せになればいいなぁと願っています。

  • 透明な情緒の訳し方への応援コメント

    こんにちは。
    企画ご参加ありがとうございます。
    まずタイトルがいいなあと思って読み始めました。
    心に残る言葉がいくつもありましたが、一つ選ぶなら「気づけばこの家では言葉が息をしていなかった」
    言葉で繋いできたふたりの関係がいつの間にか終わっていたことを象徴するように思いました。
    彼女は恋をしていたのか、それともしていなかったのか。心地よい距離感の物語でした。

    作者からの返信

    久里 琳 様
    こんにちは。こちらこそ、お読み下さりありがとうございました! 素敵な自主企画に惹かれて、参加させていただきました。
    タイトルは、この物語に一番相応しいものを……!と考え抜いて決めたものでしたので、お言葉に安堵しています。選んでいただいた一文についてのご感想も、彼女の恋について丁寧に読み取っていただけたことも、とても嬉しいです。